宇宙国家アスガルディア、建国。現在、世界中から国民を募集中

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宇宙国家の建国を、研究者やエンジニア、弁護士らによる国際的なチームが発表した。宇宙技術へのアクセスを解放すること、地球を宇宙の脅威から守ること、平和を推進すること。これが、新しい宇宙「国家」の基礎となる方針だ。

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ようこそ、宇宙最初の国家「アスガルディア」へ。

その名前は、北欧神話のアスガルド(北欧神話に登場する神々の住まう世界)を想起させる。この史上初の宇宙国家設立を発表したのは、研究者、エンジニア、弁護士、企業家からなる国際チームだ。

名前だけを聞くと、オーディンの支配する天空の神話的都市のようだが、プロジェクトのウェブサイトによると、この宇宙国家は「地球上の国家の法律のあらゆる拘束から自由な独立したプラットフォームを提供するだろう。本当に誰の土地でもない軌道上の場所となる」のだろう。

アスガルディアは、まだ実際には国土をもっていないのだが、すでに多くの市民を集めている。誰でもこの国には、ウェブサイトを通して登録することができる。

「いままでに、すでに1,000人以上が記名しました。十万人以上になったら、わたしたちは公式に国連に対して国家資格を要求できるでしょう」と、発起人たちは『Gurdian』誌に説明している

「プロジェクトのテクノロジー的要件は、3つの言葉で説明できます。平和とアクセスと、保護です」と、記者会見でイーゴリ・アシュルベイリは説明している。彼は2013年、ウィーンに航空宇宙国際研究所(Aerospace International Research Center: AIRC)を設立したロシア人宇宙科学者だ。

実際、このイニシアティヴの基礎にある考えは、宇宙の平和利用のために、地球の国家の規制から解放された新しい法的枠組みを作り出すこと、さらには、宇宙技術へのアクセスを解放すること、地球の市民たちのために保護を提供することだ。

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