織田裕二の口調に「え、香取慎吾じゃん」の声。話題が豊富な日曜ドラマ

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【芸能ライター・スナイパー小林のドラマ評〜2016秋ドラマ 日曜編】

 2016年秋ドラマが始まった。日曜はファミリー向けのドラマが3本勢揃い。菅野美穂、天海祐希、新垣結衣、吉田羊、米倉涼子……と豪華な女優陣を揃え、勝負に出た各局の本気がうかがえる秋ドラマ。そんなラインナップをドラマ好きライターが(やや)辛口で総評。

◆織田裕二の口調が話題騒然

●IQ246〜華麗なる事件簿〜
TBS/毎週日曜21:00〜
出演・織田裕二、土屋太鳳、DEAN FUJIOKA、中谷美紀

 北鎌倉の名家・法門寺家の89代目当主・沙羅駆(しゃらく・織田裕二)はIQ246の天才。犯罪研究に力を入れる一家に育った彼の趣味(?)は、事件の的確すぎる謎解き。どこからともなく事件現場に現れては、警察や監察医顔負けの推理を披露する。

 毎回、ゲストを迎えてさまざまな事件が解決されていく同作。カリスマ性のある主人公の一話完結の推理モノであるせいか、初回放送後に「古舘任三郎か」「杉下右京っぽいだろ」という声や、沙羅駆の独特の口調から「え、香取慎吾じゃん」などネットで話題騒然になった。ご本人がIQ246の役柄を胃が痛くなるほど考えて臨んだ、と番宣で出演した番組で言っていたらしいのだけど、よかれ悪しかれ、話題に上ってよかったですね。

 肝心のドラマの内容は、さすが日曜21時枠へかける意気込みの表れなのか豪華な俳優陣だし、単純に「イケてる」のひと言。中谷美紀が検死しながらビーカーで味噌汁を飲むような変わり者というのは、ドラマファンとしてはストライク。ディーン様は朝ドラ以来のスーツ姿の上品な執事役とくれば、ファン垂涎モノかと。

 個人的には捜査一課の刑事、今市種子(真飛聖)の荒い言葉使いと「英語やめろ」がツボ。

◆キャラ立ちした面々による刑事モノ

●キャリア〜掟破りの警察署長〜
フジテレビ/毎週日曜21:00〜
出演・玉木宏、高嶋政宏、瀧本美織

 北町署の若き署長となった、キャリア組の遠山金志郎(玉木宏)。入庁後から念願の現場仕事に意欲を見せるものの、署内ではノンキャリア組との確執が続く。それでも市民から寄せられる殺人、窃盗、ストーカーやいじめ、隣人トラブルなどに細かく耳を傾けるため、金さんは署長室を出て現場へ飛び出していく。

 毎週土曜放送「THE LAST COP -ラストコップ-」と同じく、一話完結型の刑事コメディ。今クールの刑事モノはギャグに走る傾向があるのだろうか。玉木宏の声は相変わらず艶っぽく聞いていて惚れ惚れ。彼の腰巾着には副署長の半田順二(柳沢慎吾)。警官の姿を見ているといつものアレ、あのギャグが飛び出してくるんじゃないかと、つい期待してしまう。

 そしてスキャンダルからの復帰作となった瀧本美織ちゃん。ネクタイ姿なのは何か意味があるのか、そこが知りたい。

 演者チェックの最後は、刑事課所属の白洲迅くん。最近、グイグイきているような。前クールの「営業部長 吉良奈津子(2016年7月〜、フジテレビ)」からのちょっと七五三っぽいスーツの着こなしが可愛い。

◆イジられる一樹、なんだか可愛いぞ!

●レンタル救世主
日本テレビ/毎週日曜22:30〜
出演・沢村一樹、藤井流星(ジャニーズWEST)、志田未来

 友人に借金1億円の保証人にさせられ、会社も解雇された明辺悠五(沢村一樹)が再就職した先は「レンタル救世主」。依頼があれば誘拐事件もストーカーもやや手荒な技を使って、警察以上の力を発揮して無理難題を解決する。実は妻にリストラされたことを言えず、救世主として働く明辺に明るい未来は訪れるのか。

 エロチシズムを微塵も見せず、ひたすら家族を愛することに徹して、職場でもイジられる沢村一樹の演技がもうキュートの域。一歩間違えるとオバさんっぽいかも……? 彼の妻役・稲森いずみのコミカルな演技はひさびさで新鮮。そして志田未来ちゃんの自虐ラップと藤井流星くんのアクションは、このドラマの見どころと言っておきたい。日曜夜に見るにはちょうどいいギャグ感のコメディドラマだ。

<TEXT/スナイパー小林>
【スナイパー小林 プロフィール】
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k