農村暮らしの祖父を「話題の人物」にしたことで注目を集めたカメラマン・小野Jesse。彼の次のチャレンジは貧困地区に暮らす子どもたちの“変身”だ。

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農村暮らしの祖父を「話題の人物」にしたことで、カメラマン・小野Jesseは頻繁に中国の大手メディアに取り上げられるようになった。彼が次に目指したのは貧困に苦しむ貴州省の農村にある送瓦小学校だ。交通が発達していないこの地域は経済発展に取り残され、若い世代はみな都会に出稼ぎに行く。残されるのは高齢者と幼い子どもたちだ。

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両親と離れて暮らす彼らの多くが、ピッタリとは言えない服を着て生活している。髪の毛も寝癖が付いたままだ。小野Jesseはプロジェクトチームの仲間たちとそんな子どもらをトップモデルのような出で立ちに仕立て上げた。髪をセットし、服は新品に。すっかり変身した子どもたちは互いを見て拍手、「新しい服なんて久しぶり」「先生、私きれいになったでしょ?将来はアイドルになれるかな?」とはしゃぎ声を上げた。

「以前から彼らに会いたいと思っていた」と小野Jesseは語る。「はつらつと成長していくこの時期に親の愛情が受けられないことで社会からは『かわいそう』というレッテルを貼られる」からだ。「カメラマンとして子どもたちの輝きをみんなに見せたかった。農村も都会も同じ。子どもたちはみな、純粋な心を持っている」と彼はつぶやいた。(編集/野谷)

●小野Jesse
1985年10月18日、中国福建省南平市に生まれる。本名は丁国良(ディン・グゥオリアン)。ファッションデザイナー、カメラマン、アパレル会社経営などさまざまな肩書を持つ。おしゃれな服を着た祖父を被写体にした作品は、「中国で最もクールなおじいちゃん」と大反響を呼んだ。