スマホ史上最高のカメラ性能 グーグルPixel XLを5日間使った感想 

写真拡大

グーグルのハイエンドスマートフォン「Pixel XL」が10月20日に米国で発売開始になった。この端末でグーグルはサムスンのギャラクシーやアップルのiPhoneに真っ向から勝負を挑むことになる。ギャラクシーノート7の失敗でサムスンが失速する中、グーグルにとっては絶好のタイミングだ。

Pixel XLは一見すると「Nexus」シリーズのアップグレード版に過ぎないように見え、外見はiPhoneによく似ている。しかし、実際に端末を使用してみると、ディテールにおいて競合製品と多くの違いがあることに気が付かされる。Pixel XLとPixel(画面とバッテリーのサイズがXLよりも小型)の特徴を以下に紹介しよう。

ディスプレイ

Pixel XLのディスプレイは5.5インチで解像度は534ppi(1インチあたりのピクセル数)となっている。片手で操作するのに大きすぎず、長文記事を読むのに目に優しいサイズだと言える。他のハイエンドなAndroid端末同様、Pixel XL もAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載している。Pixelの解像度は441ppiと、XLにやや劣る。筆者は5日間XLを使用してみたが、画像の色合いが素晴らしく、暗い場所でも明るい場所でも非常に見やすいと感じた。Pixelシリーズは、グーグルが発表したVRヘッドセット「Daydream VR」に対応した初めてのスマートフォンとなっている。

デザイン

Pixel XLはiPhone 7によく似ており、エッジスクリーンのないギャラクシーS7エッジといった感じにも見えるが、細部を見ると異なる点が多い。例えば、XLは3.5mmヘッドフォンジャックを搭載し、端末の底部ではなく上部に配置している。また、スピーカーは底部に1つしかないが、音質は筆者が所有している「Nexus 5X」とは比べ物にならないほど優れている。

Pixel XLには、iPhoneのような物理的なホームボタンがなく、画面上に「戻る」、「ホーム」、「オーバービュー」ボタンが表示される。この点はNexusシリーズと同じだ。

端末の側面にはSIMカードスロットがあり、もう一方の側面には電源と音量調節のボタンがある。筆者が特に気に入ったのは、電源ボタンの手触りが音量調節ボタンと異なり、触感で違いを認識できる点だ。指紋リーダーはNexus同様に背面に配置されているが、Pixel XLは指紋リーダーの周囲にガラスパネルを使用している点が異なる。

パフォーマンス

Pixel XLのメモリは4GBで、クアルコムの高性能プロセッサ「Snapdragon 821」を搭載している。使用感としてはサクサクと動作し、アプリがクラッシュすることは一度もなかった。製品ラインナップは、Pixel とPixel XLは共に32GB モデルと 128GB モデルの 2 種類となっている。

グーグルアシスタント

Pixelシリーズの最大のセールスポイントは、パーソナルアシスタント機能「グーグルアシスタント」が搭載されていることだ。グーグルはナレッジグラフによって膨大なデータベースを構築しており、AI領域ではアップルを大きくリードしている。しかし、実際にPixel XLを使ってみると、質問に対する返答は中途半端でSiriと大差がない印象を受けた。グーグルアシスタントは大きな可能性を秘めているが、現段階ではグーグルが宣伝しているようなレベルには遠く及ばないのが実情だ。

バッテリー寿命

Pixel XLのバッテリー容量は3,450 mAhで、ヘビーユーザーでも1回の充電で1日以上はもつ。充電スピードは、Nexus 5Xなど他の端末に比べて特段早くはないが、1回の充電で使用できる時間は明らかにPixel XLの方が長いと感じた。Pixelのバッテリー容量は2,770mAhとなっている。

カメラ

Pixel XLの大きな差別化ポイントは、高性能なカメラ機能だ。カメラ性能評価サイトDxoMarkによるスコアは89で、スマートフォンの中では史上最高を記録した。5日間デモ機を使用してみた結果、自分のデジタル一眼レフカメラを売って、Pixelを購入したいと思うほど撮影能力が高いと感じた。