【賞品はルノー車1台!】自動車メディア8媒体対抗サーキットタイムアタック大会part1

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メガーヌとルーテシアのR.S.モデルでサーキットを全開!

自動車専門の雑誌等メディアがチームを組んで覇を競うイベントとしては「マツダ・ロードスターメディア対抗4時間耐久レース」が有名だが、今回ルノージャポンが主宰する「ルノー・スポール サーキットチャレンジSupported MICHELIN」はかなりホットな争いが展開されることになりそうだ。それもそのはず優勝賞品が「競技に使用したルノー・スポールモデル1台」だという!


というわけでWEBCATOPとしてもエントリーしないわけにいかない。このアタック合戦は袖ヶ浦フォレストレースウェイで1チーム2名がタイムアタックを行い、2人のトータルタイムで順位が決まる第1戦。さらに第2戦も同じレギュレーションで行われ、両方に参戦することが義務付けられており、2戦分のトータルで総合順位が決定する。

優勝チームには前述ルノー・スポールモデルが贈呈されるほか、11月に富士スピードウェイでルノーワークステストドライバーであるロラン・ウルゴン氏に挑戦できる権利が得られるというもの。


参加枠は編集者1名+誰でもOKとなっているので今回は僕、中谷明彦とWEBCARTOP編集部の石田でコンビを組むことになった。


10月某日。天候にも恵まれたなか第1戦目が開催された。用意されていたのはルノー・メガーヌR.S.273が4台、ルノー・ルーテシアR.S.が4台と合計8台のルノー・スポール車だ。


そしてこの日初めてエントリーした媒体及び参加メンバーが明らかとなった。ゼッケン1をつけるのはENGINE誌チーム。ドライバーは塩沢則浩、佐野弘宗の両氏。腕の程は不明だ。ゼッケン2はCAR GRAPHIC誌チームで大谷秀雄氏と久保健氏が操る。そこそこのメンバー構成だな。

ゼッケン3はベストカー誌。編集部・飯干俊作氏とフリーライターの武井寛史氏がステアリングを握る。ゼッケン4はGENROQで高平高輝氏、吉岡卓郎氏という布陣。とここまでがじつは早朝組でルノー・ルーテシアR.S.を使用しての戦いが行われていた。

我々が後半組みとして現地に到着。後半組は今回ルノー・メガーヌR.S.を使用する。第2戦ではメガーヌとルーテシアを入れ替え、要は2戦で両方のモデルでのアタックをして競われることになる。

我々と同じ後半組はゼッケン5をつけるAUTO CAR誌組が三浦円氏、井出有治氏となんと元F1ドライバーを連れてきての参戦。日当が気になる。ゼッケン6は我々、中谷・石田組。石田は袖ヶ浦をほとんど走ったことがないと今さらな発言。

ゼッケン7はTipo誌。佐藤孝洋氏・壷林貴也氏という強豪を並べた。マツダ・ロードスターメディア対抗4時間耐久の常勝チームでもあり、ほぼ勝ちは決まってしまったか……といった雰囲気に。そして最後ゼッケン8はル・ボラン誌チームで萩原秀輝氏と萩原充氏の萩原コンビでのエントリーだ。

競技は20分の練習走行と20分のタイムアタックのみ。使用するタイヤはミシュランのパイロットスポーツPS2が装着されるが、練習・本番通して1セットのみ。練習で酷使すれば本番のアタックで不利になる。

作戦成功! わずか1000分の6秒差でトップに

そこで我々の作戦として僕がまず運転して石田を助手席に乗せ、2周だけゆっくりサーキットの走行ラインとポイントをレクチャー。残り時間を石田の練習時間に当てることに。


僕がコンマ数秒詰めるより石田に秒単位で速くなってもらわなければ勝ち目はない。練習時間内に石田は何とか1分22秒台にタイムを乗せてきた。

速いのか遅いのかはわからないがピットに戻ったメガーヌRSのタイヤにペットボトルの水をかけ冷却。持参したタイヤ内圧ゲージで空気圧を調整した。

今回我々後半組みに与えられたマシンはメガーヌR.S.273。メガーヌR.S.といえばニュルでFF量産車最速タイムである7分54秒36をマークし、本誌でもシビック・タイプRと国内各サーキットで対決し、シビック・タイプRを撃破したRSトロフィーRが記憶に新しいが、273はそれよりはマイルドな仕様のクルマだ。

2リッター直4ターボエンジンを搭載するFFレイアウトで6速マニュアルトランスミッションを備え、かつFFスポーツモデルには必須といえるフロントリミテッドスリップデフを備えている。

通常は電子制御安定化装置(ESC)のおかげで乗用車として扱いやすいがサーキット走行用にドライブモードを選択するとエンジン特性を中心にガラリとキャラクターを変える二面性をもつ。とくにサーキットではエクストリームモードの使用が推奨され我々も迷わず選択して望むこととした。

エクストリームモードではスロットルレスポンスが高まり、わずかな操作でも大きくスロットルが開くのでブーストも高まりパワフルになる一方、アクセルワークがシビアになり石田に使いこなせるか若干不安も残る。

ブレンボのキャリパーと大型ディスクローターを備えるのでストッピングパワーは申し分ないがEBDとEBAの介入頻度とバランスは未知数で介入時のドライビング適合能力も求められそうだ。コーナーではロールが少なく姿勢は安定しているがリアをスライドさせアンダーステアを減少させるセッティングポリシーはトロフィーRに通じている。


コーナー立ち上がりでスロットルを踏み込むと正に瞬時にトルクがピックアップされ前輪を空転させるほど。LSDが作動し内輪のスピンは起きないが外輪をも空転させるパワーがあるため結果としてはパワーオンアンダーステアが強まることが確認できた。これはスロットルレスポンスだけは1ランクマイルドにした方がいいかも知れないと感じたがセッティング変更する時間はなかった

いよいよタイムアタックが始まった。まず僕が搭乗し2周だけアタック。1計測目に1分20秒734を計測しこの時点でトップ。ルノー・メガーヌR.S.はFF+LSD特有の挙動で扱いやすく速いが、電子制御をオフにしたため、スロットルレスポンスが高まりすぎ駆動ロスを引き起こしてしまった。だがやり直す時間はない。すぐピットに戻り石田にステアリングを託した。タイヤ内圧を再び下げコースに送りだす。

すると他チームは僕のタイムを破るためエースが走行を続け、やがて僕のタイムは3番手に。あとは石田に頑張ってもらうしかない。しかし石田、周回を重ねても練習で出した1分22秒台が出せていない。23秒を漸く出せている程度。何をしているのだと注視していると最終コーナーから立ち上がりホームストレートを通過する石田の勢いがない。


「なんだ、タイヤを冷やしているのか?」それにしてもインフィールドは思い切り攻めているぞ?」。僕はピンときた。もしかしたら計測ポイントがわかってないのでは。そこでピットウォールから石田に「Go! Go!」と合図を送ると本人も漸く気付いたのか、ホームストレートを全開で駆け抜けた。そして1分21秒台の自己ベストを記録!


僕の1.3秒落ちなら立派だ。タイムアタックの結果を集計してみるとなんと後半のメガーヌ組ではトップだ! しかし2位との差はわずか0.006秒。はたして次戦の結果は如何に!?

(文:中谷明彦/写真:増田貴広)