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進化を続けるコンビニエンスストアは、ほかのさまざまなシーン同様、クリスマスでも存在感を増している。いまではショッピング街にあるデパートやスイーツ店に出かけなくても、近所のコンビニで聖夜を演出するのに十分なケーキを購入できる。2016年10月18日にファミリーマートが予約受付をスタートし大手チェーンのクリスマスケーキメニューが出そろった。クリスマスパーティーはこの数年の間に、女子会やママ友会など多様化しており、それに応じてケーキの種類も多彩になっている。

チェーン統合でラインアップ拡大

今年は12月24日のクリスマスイブが土曜日で、23日の「天皇誕生日」から3連休。このため、例年のクリスマス以上にケーキが売れると見込まれている。

ファミリーマートは9月に統合したサークルKサンクスと、それぞれの人気商品をラインアップしてメニューを拡充。「例年ご好評いただいている」という、東京・国立の人気フランス洋菓子店「レ・アントルメ国立」のパティシエ、郇澤(えびさわ)信次シェフ監修のケーキ(税込3800円〜3200円)のほか、3連休による「パーティー機会の増加」を見越して、8種類を盛り込んだアソートタイプを加えるなど選択肢を広げた。

サークルKサンクスで人気だった「シャンパンとブランデー香る濃厚ショコラケーキ」(4〜6人向け、同7500円)や「ケンズカフェ東京クリスマスショコラケーキ」(4〜5人向け、同2800円)も。対象のクリスマスケーキ8種類について早期予約割引を実施。11月30日までに申し込むと300円引きになる。

安室奈美恵と「マジカルクリスマス」

セブン‐イレブンは、人気定番ケーキ「クリスマスかまくら〜苺のツリー〜」(4〜6人向け、同2500円)や、こだわりのショートケーキ「ガトー・フレーズ」(6〜8人向け、同4700円)のほか、今年の新商品としてハート型の「ハートのベリーベリークリスマス」(3〜4人向け、同2980円)や、プレゼントボックス型の「お花のプレゼントボックス」(3〜4人向け、同3000円)など「見た目の華やかさにもこだわった」アイテムを加えた。

同社は、安室奈美恵さんを迎えて9月末から「マジカルクリスマス」と名付けたキャンペーンを実施中。ケーキのほかオードブルなどのパーティーメニューを対象に、安室さんが歌うイメージソングやポスターをセットにしてクリスマスムードの盛り上げを図っている。

家庭で仕上げる「くまモンのケーキ」

ローソンは「苺のショートケーキ」(4号同2980円〜6号4180円)などの定番に加え、フランス産ブロンドチョコレートのムースとバニラムースにほろ苦いビターシロップとナッツを合わせた「ブロンドチョコレートのスペシャルケーキ」(4号相当、同3200円)や、福岡県産「あまおう苺」の大粒のみを使用した「苺のタルト<香るジュレ付>」(5号相当、4200円)」、濃厚な和栗のクリームと国産栗をまるごと3つ トッピングするなど素材を贅沢につかった「和栗のスペシャルモンブラン」(4号、同3200円)などのスペシャルケーキをそろえた。

また、家庭などのパーティーの場に持ち帰ってからデコレーションの仕上げをする「みんなで作る」アイテムを2種類用意。「くまモンのケーキ」(4号相当、同3500円)は、ホイップカスタードとチョコクリームをスポンジ生地で包み、チョコクリームでコーティングされており、購入後に目や耳、鼻などのパーツをつけた後に、ホワイトチョコのペンシルでまゆげを描いて仕上げる。「リラックマ・コリラックマケーキセット」(同3500円)は、15年に好評だった「みんなで作るリラックマケーキ」の進化版。ミニロールケーキに、チョコで作った目・鼻・口と紙ピックの耳をつけて仕上げる。

名店&名シェフとのコラボが多数

ミニストップは、チョコレートやイチゴを使った定番ケーキのほか、東京・赤坂にあるパティスリー&カフェ「デリーモ」でシェフパティシエを務めるショコラティエ、江口和明さんが監修した「ベルギーチョコレートノエル」と「ベリーホワイトショコラノエル」(いずれもサイズ約16×8センチ、同2980円)や「ハローキティのクリスマスケーキ」(4号、税込3200円)をラインアップしている。

またスリーエフでは、横浜のクラシックホテル「ホテルニューグランド」松尾健次シェフ監修の和栗モンブランなど、人気の名店4 店のシェフとのコラボレーションよる5 種類のケーキを企画。コラボアイテムはほかに、東京・広尾のイタリアンレストラン「リストランテ アクアパッツァ」オーナーの日郄良実シェフ監修のティラミス、さいたま市のチーズケーキ専門店「ダンテ」店主、國武建明シェフ監修のチーズケーキ、千葉県習志野市にある「ル・パティシエ・ヨコヤマ」のシェフパティシエ、横山知之シェフ監修の苺プリンタルト。

クリスマスケーキの市場規模は、2010年には264億円(科学技術振興機構の月刊誌「情報管理」連載「統計情報活用への招待 第6回 家計の公的統計」2011年12月1日公開)とみられていた。しかもそれを実質わずか2〜3日間でたたきだす。匹敵する規模には250億円前後での推移が続いているシリアル市場がある。