リトルなでしこ、惜しくもW杯連覇ならず PK戦の末、北朝鮮に敗れる

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 FIFA U−17 女子ワールドカップ ヨルダン 2016の決勝が21日に行われ、リトルなでしこ(U−17日本女子代表)とU−17朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)女子代表が対戦した。

 連覇を目指す日本はグループステージを3連勝で終えて首位通過を果たすと、準々決勝でイングランドに3−0の快勝。準決勝でも3−0でスペインを破って決勝進出を決めた。決勝の相手である北朝鮮は、昨年行われたAFC U−16女子選手権の決勝で敗れた相手。今回は世界の舞台でリベンジを狙う。日本はスペイン戦で2得点を挙げたFW高橋はなとFW植木理子らがスタメン入りした。

 日本は序盤からペースを握ると、28分には中盤左でパスを受けた宮澤ひなたが右足でミドルシュートを放つ。しかし、ここは惜しくもクロスバーを直撃。35分には植木がドリブル突破からシュートチャンスを作ったが、ここはGKオク・グンジュがセーブし、先制点にはつながらなかった

 一方、北朝鮮は前半終了間際の45分、右サイドのチェ・ウンチョンがアーリークロスを入れると、ニアに飛び込んだリ・ヘヨンがヘディングシュートを放ったが、ボールは枠の右に外れた。前半は日本が攻勢に出たものの、0−0でハーフタイムを迎える。

 後半立ち上がりにビッグチャンスを迎えたのは北朝鮮だった。53分、ロングフィードからソン・ヒャンシムが抜け出すと、飛び出したGK田中桃子がキャッチミス。こぼれ球をソンに押し込まれかけたが、高平美憂が決死のスライディングでこれを防いだ。

 日本は押し込まれる展開が続いたが、83分に右CKのチャンスを得る。ファーサイドの宝田沙織がヘッドで合わせたが、ここもGKオクがなんとかセーブ。このまま0−0で90分が終了し、決着はPK戦に持ち込まれた。

 互いに3人ずつ決め、迎えた4人目。先攻の日本は途中出場の金勝里央が左上へ外してしまう。一方、北朝鮮は4人目もしっかりと成功させる。日本は5人目の長野風花が成功させたが、北朝鮮もクム・ヒョンギが成功。日本は惜しくも4−5でPK戦を落とし、女子W杯連覇は叶わなかった。

【スコア】
U−17日本女子代表 0−0(PK4−5) U−17北朝鮮女子代表