井浦新、瑛太、長谷川京子、
橋本マナミが共演

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 三浦しをん氏の小説「光」を大森立嗣監督が映画化することになり、井浦新、瑛太、長谷川京子、橋本マナミの共演で、濃密かつ官能的なサスペンスドラマを紡ぐ。

 原作は、「まほろ駅前多田便利軒」「神去なあなあ日常」「舟を編む」など明るい作風で知られる三浦氏が、“日常に潜む暴力”とその先にある希望を問いかけた野心作。東京の離島・美浜島に住む中学生・信之はある夜、交際中の同級生・美花を守るために罪を犯してしまう。その翌日、島を大災害が襲い、信之、美花、幼なじみの輔、そして数人のろくでもない大人だけが生き残る。それから25年。妻子とともに暮らす信之の前に輔が現れ、秘密を握っていることをほのめかす。

 「さよなら渓谷」などで大森監督とタッグを組んできた井浦が演じるのは、39歳になった信之。さまざまな暴力の形に向き合った撮影期間を「自分の心の奥底のほうにこびり着いている得体の知れないナニかを引っ掻き出し、光にさらし、時にはまた飲み込み、正直、しんどい日々でした」と述懐。大森監督に対しては、「作品への参加は3度目。自分でも理解できないナニかが出てきてしまっても、どんなに振り切ってしまっても、いつもカメラ横でしっかり受けてくれる監督に、喜んで全身全霊を捧げることができます」と信頼感をにじませる。瑛太との共演は「最も化学反応を起こせた」そうで、「彼のポテンシャルは想像以上、互いに後ろを顧みない変化球なしの真っ向勝負の連続は、どのシーンも何が起きるか、どこに向かうのか、まったく予測なんてできません」とコメントを寄せた。

 「まほろ駅前多田便利軒」シリーズに主演した瑛太だが、今作では信之と美花の秘密を知り、2人を強請る輔役に挑む。「もともと大好きだった井浦新さんとの共演はとにかく刺激的で、芝居の新たな面白さを教えていただいた。新さんが演じる信之の内側にある凄まじい熱量と冷酷さは、原作、台本を超越していた」と最敬礼。そして、「大森立嗣監督とは3回目でしたが、新鮮な気持ちで芝居を楽しませてもらえる現場の空気を作っていただいた。大森立嗣ワールド全開の完成を楽しみにしています」と語っている。

 また長谷川は、一切の過去を捨て芸能界でどん欲に生き続ける美花役。「大森監督との撮影は刺激的で、ある種、自分探しのような作業でした。体全部で感じること、ぶつかることの楽しさを教えてもらいました」と明かした。橋本は信之の妻・南海子役に扮しており、「今までやったことのないような、刺激的なベットシーンがあるかも!? それは見てからのお楽しみ」と話している。

 そして大森監督は、「僕は原作もので映画をつくるとき、最初に読んだときに僕自身が感じたことを一番大事にします。それが今回は『生命そのものの讃歌』でした」と述べる。「映画のなかには、輝きを持って確実に生きている主人公たちがいます。彼らを見つめることが、低迷した高度消費社会を生きる、どこか生を謳歌できない僕たちに微かな光を感じさせてくれるのではないか、と信じています」と説明した。

 映画「光」は南果歩、平田満が出演し、8月20日〜9月27日に伊豆諸島・利島、神奈川・川崎近郊で撮影された。2017年秋に公開予定。