まだ19歳!優勝トロフィを受け取る小木曽喬(撮影:赤澤亮丈)

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<JGTO Novil FINAL 最終日◇21日◇ザ・カントリークラブジャパン(7,247ヤード・パー72)>
2014年のアマ最高タイトル「日本アマチュアゴルフ選手権」を17歳で制覇した逸材は18番グリーンで思わず涙ぐんでいた。伊藤誠道らの手荒いウォーターシャワーで涙は引っ込んだが、ずぶ濡れの体には喜びがみなぎった。プロ1年目の小木曽喬がトータル9アンダーでプロ初優勝をマーク。この優勝により賞金ランキングも6位に浮上して、来季リランキングまでのレギュラーツアー出場権も手にする2重の喜びだ。
昨年はマスターズへつながるアジアアマにも出場した小木曽
7アンダーをマークした初日から一転して、この日はショットに苦しんだ。「ドライバーがフェアウェイいかなくて苦しかった。でも、自分なりの粘るゴルフが出来ました」。バーディが先行するも3番でボギーを叩いた後は耐える時間。それでもスコアを伸ばせず迎えた9番で奪ったバーディで8アンダーとしまずは一息ついた。
後半は後続の追い上げを受けてさらにしびれる展開。「15番のグリーン横にボードがあって1打差で。しっかりパンチ入って3メートルオーバーしました(笑)」と緊張がわかりやすくプレーに出たが、返しを執念でねじ込んで1打差を守り切った。プロ1年目。「シーズンの最初はドタバタすることが多かったけど、落ち着きはだいぶ出てきたと思う」とこの1年間の成果が優勝争いの中で光った。
福井工大の大学生ながら早々にプロ転向。しかし、昨年のファイナルQTは72番目に終わってチャレンジトーナメントを主戦場としてキャリアをスタートさせた。チャレンジでは開幕から3戦連続で予選落ちを喫するなど序盤は苦しんだが、「途中から、自分のやりたいことやろうと思ってから良くなった」と足りないところよりも、むしろ長所であるアイアンショットを磨いて尻上がりに調子を上げた。
「早く勝ってツアーに行きたいと思っていた」という表舞台へのあこがれは、高校の先輩で中学からの付き合いがある川村昌弘の存在が大きい。今年は地元愛知での「トップ杯東海クラシック」の3日目に会場を訪れて、川村に18ホールついて歩いた。多くのギャラリーの前でプレーする先輩に、「すごく何か思うものがあって。早くここでやりたいと思った」とレギュラーツアーへの思いはさらに強くなった。
思いは結実し、来年はリランキングまでの前半戦の出場資格を得た。もちろん結果が残せなければ後半戦に進むことはできない厳しい世界。「せっかく出場できるので、シードとってツアーでずっとやりたい。弱点は飛距離が出ないところなので、トレーニングをして、何年かかるかわからないけど賞金王になりたい」。19歳は大きな夢と共に新たなステージに踏み出す。

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