LAKESIDE STAGEを爆笑の渦に巻き込んだグループ魂

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8月26日から28日までの3日間、山梨県・山中湖交流プラザ きららにて開催された「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2016」。8月28日に行われた3日目前半の様子をリポートする。

【写真を見る】腕利きのミュージシャンたちと、シチュエーションにピッタリなナンバーを聞かせた藤原さくら

この日も雲が垂れ込めるあいにくの空模様の中、3日目のオープニングアクトを務めたのはThe Winking Owl。ことし初のフルアルバムをリリースしたばかりの彼らだが、「OZZFEST JAPAN 2015」に新人ながら出演するなど、エモーショナル・ロック界の新星バンドとして注目を集めている。

「朝一番などお構いなし」とばかりに、持ち味であるラウドな楽曲と、ルーマニアと日本のハーフであるLuiza(Vo.)の伸びやかかつパワフルな歌声で、Mt.FUJI STAGEに集まった観客たちを体から目覚めさせていく。

Luizaは「『元気か!』って言おうとしたのにエネルギッシュだね! そしてみんな、早起きさんですね!」と、朝早くから詰め掛けた観客をねぎらう一幕も。

続けて、「こんな湖と自然に囲まれた場所でライブができてうれしいです。きょうがどんな“ラブシャ”よりも最高な一日にしていきたいと思うのでよろしくね!」と語り掛け、「This Is How We Riot」へ。ステージ前はまさにタイトル通りの激しい盛り上がりを見せていく。

「こんなにたくさんのお客さんの前で、音楽で楽しめるなんて思ったことないよ! 本当にありがとうございます! きょう一日楽しんで!」(Luiza)という言葉に続いて、最後に披露されたのは「Bloom」。今後の成長を大いに期待させる熱いパフォーマンスで、ライブを締めくくった。

この日のLAKESODE STAGEの幕開けを飾ったのは04 Limited Sazabys。ライブ前に行うサウンドチェックでは、3曲をフルで演奏するという大盤振る舞いで、開始前から観客のテンションをガンガン上げていく。

満員の観客から手拍子と手を振る動きで出迎えられた彼ら。GEN(Vo./Ba.)の「SWEET LOVE SHOWER、テンション上がってますか〜?」というあおりから、ライブ本編は「swim」でスタート。GENの少年のようなハイトーンボイスと、持ち前のメロコア的サウンドで、前半からハイスピードで畳み掛ける。

「皆さん起きてますか〜? もっともっと行けますか〜?」(GEN)という声に続いて披露されたのは「monolith」。RYU-TA(Gt.)からの「かかってこいや〜!」の掛け声に前方の客は呼応し、フロアの盛り上がりが一段と激しさを増していく。

続くMCで、GENは「SWEET LOVE SHOWER、大事な大事な一発目、一音目に僕たちを選んでくれてありがとうございます。きょうもこの後センス溢れるバンドがたくさん出ますが、ここを選んだみなさん、センス抜群です!」と、詰め掛けた観客を喜ばせる。

また、「去年より確実に、強く大きくなって帰ってきました。いつも山中湖で合宿して曲を作ってます。なので産地直送な感じでお届けしてます(笑)」(GEN)と、会場でもある山中湖との浅からぬ縁も明かした。

「Chicken race」では、RYU-TAが「手上げろ! 声出せるか〜? ジャンプジャンプ!」などひたすらあおり立て、観客とのコール&レスポンスも展開。続く「labyrinth」でもサビの大合唱が起きるなど、観客との確かなつながりを見せつける。

その後GENは、以前SPACE SHOWER TVのイベントに出演した際を振り返り、“スペシャ”の音楽愛にあらためて敬意を表す。その上で「これからもこのフェスに必要とされる存在となれるよう頑張っていきたいと思います」と明かし、「Terminal」を熱唱した。

ラストは「SWEET LOVE SHOWERに、星が降って降って降って、積もりますように!」というGENの言葉から、「midnight crusing」で終了。最終日となる同フェスに勢いをもたらすライブとなった。

FOREST STAGEのトップバッターを務めたのはMy Hair Is Bad。ステージを埋め尽くすように、ひっきりなしに観客が集まって来る中、ライブは「真赤」からスタート。椎木知仁(Gt/ Vo)「目覚めろSWEET LOVE SHOWER!」と観客をあおり立てていく。

続いて「アフターアワー」「元彼氏として」といった人気曲を惜しげもなく披露しながら、椎木は「大事なものはどこにある? 行くぞラブシャ!」などとエモーショナルな言葉を放っていく。

MCでは、SWEET LOVE SHOWERへの出演に際して万感の思いの椎木が、自身の抱えるねたみや悔しさ、そしてライブを通して感じた前向きな思いなどを矢継ぎ早に告白し、感情をダダ漏れにさせていく。そんな椎木の様子を、多くの観客が温かく見守っていた。

「きょうは俺らがスペシャ背負って、ベストアクト狙いに行くんでよろしくね!」という椎木の言葉通り、終盤は、「夏が過ぎてく」「クリサンセマム」と畳み掛け、この日屈指の「熱い」ライブを締めくくった。

続いてMt.FUJI STAGEに登場したのはパスピエ。アニメチックな歌声のボーカル・大胡田なつきと、卓越したテクニックを持つ成田ハネタ(Key)ら楽器隊が織りなすひとクセあるポップサウンドで、Mt.FUJIステージを独特の世界観に染め上げていく。

元々メディア出演やミュージックビデオにおいて、顔を出さないことで話題となっていた彼ら。ことしに入りついに“顔出し”が解禁となり、この日もスクリーンにメンバーの顔が映し出されていたが、そのことに驚く観客の姿も見受けられた。

MCは少なめだが、時にラウドに、時にきらびやかに展開していくサウンドは非常に冗舌で、勝手知ったるファンたちは腕を振り上げ応えていく。「チャイナタウン」では、80年代エレポップの雰囲気も漂う四つ打ちサウンドで一際盛り上がりを見せる。

「朝から涼しかったけどさすがに温まってきたでしょ? Mt.FUJI STAGEもっと踊れる?」という大胡田の呼び掛けに続いて、披露されたのは「S.S」。言葉通り、キレのあるビートで観客を踊らせていった。

「きょうはありがとうございました! 次が最後の曲です。また会いましょう。パスピエでした」(大胡田)というシンプルなあいさつとともに、ラストは「ハイパーリアリスト」で終了。見事な演奏と甘い歌声で、観客を大いに酔わせていった。

正午を迎え、LAKESIDE STAGEに現れたのはグループ魂。オープニングSEとともに登場した港カヲルは、早速とある女性政治家の名前を引き合いに出しながら、下ネタ満載の口上を披露し笑いを誘う。

その後も「さあ、富士山に向かって大声大会の時間だ! 大嫌いだぜ大嫌いだぜ〜ロクに揉んでねぇ〜!って言え! おまえらの力で、太陽を引きずり出せ! セイ! セイ!」と、某大物ミュージシャンをほうふつとさせる言葉などを放ち、ステージは爆笑の渦に。

そんな中登場した破壊(Vo.)、暴動(Gt.)らメンバーたちは、カヲルの「SWEET LOVE SHOWERに、グループ魂が、来てる〜! さあ1曲目、壊れかけのRADIO、張り切ってどうぞ!」という口上に続いて「ズルムケ」でライブをスタート。

コミカルな歌詞とソリッドな演奏で大いに盛り上がる観客を前に、破壊は「おい! うっせえ! 3曲目だ! これで終わりにしよう! 声出ねぇし天気悪いし、家遠いし俺たち」と、強引にライブを終わらせようとする一幕も。

そんな中演奏された「彦麿呂」では、破壊が「いや〜もう正直食い尽くしましたわ。何食べてもビックリしませんわ。…うわ〜、何コレ〜!」などと、要所要所で彦麿呂の物まねを挟みさらに観客を喜ばせる。

その後のメンバー紹介では、暴動が「SMAPが解散し、安倍マリオが地球の裏側に到達し、●●君がアメニティーグッズを求めた夏。これ将来どう説明すればいいんだろうね?」と、この夏の出来事を総ざらいしてポツリ。

それに対しバイト君が「そんなの簡単ですよ、KABA.ちゃんが声変わりした夏って覚えとけばいいんですよ」と返すと、すかさず破壊が「それが一番分かりづれぇわ!」とツッコみ、舞台のような「仕上がった」やりとりを見せつけた。

そんな中、カヲルがなぜか女子高生の格好で登場。だが、唐突にパンツを見せた際、大事なところにシミが付いていると気付いた破壊から「それ紙一重だからな? 出てるのと一緒だからな?」と指摘されたカヲルは意気消沈。その様子を見ていた観客は大爆笑していた。

「君にジュースを買ってあげる」では、破壊が観客に飲みたいものを尋ねるが、「コーンスープ」という回答に「やっぱりこういうとこ来る人は頭おかしいんだな(笑)」と切り捨て、笑わせていた。

ラストは初期の名曲「チャーのフェンダー」。「チャーのギターをチャーってやりてぇ!」「やんないけどね〜♪」というコール&レスポンスが決まり、メンバーは大盛り上がりのうちにステージを後にした。

昼下がりのFOREST STAGEに登場したのは藤原さくら。ドラマ「ラブソング」(フジテレビ系)への出演を機に、一気に知名度を増した彼女を一目見ようと、Forest STAGEには多くの観客が詰め掛けた。

関口シンゴ(Gt.)、片野吾朗(Ba.)、Kan Sano(Pi.)、mabanua(Dr.)という豪華メンバーかサポートに付く中、ライブはカントリーを基調とした「1995」で幕開け。自然の中で行われるこのシチュエーションに実によく映えるナンバーで、早くも観客を引き込んでいく。

続いて「きょうはあいにくの曇りですが、何とか持ちこたえておりますので、嫌なことがあったりとかしても、好きな人と一緒に歩いてたら平気だって曲をやります」という言葉から「walking on the cloud」を。キュートな見た目と裏腹のスモーキーな歌声に、ドラマで彼女を知った観客も驚きの様子。

「maybe maybe」では、名うてのミュージシャンたちによるメロウでアーバンな演奏をバックに、どこかアダルトな雰囲気漂う歌を響かせる。多彩な顔をのぞかせる彼女の歌に、詰め掛けた観客もじっと聴き入っていく。

「きょうは過ごしやすい天気ですね。ではないですか?」と、この日の気候に触れながら「BABY」「『かわいい』」を続けて披露。サポートメンバーによるソロパートでは、各自がさすがのテクニックを見せつけ、大きな歓声を集めていた。

そして「じゃあ最後に、ドラマに出演させていただいたんですけど、その曲をやって終わろうと思います。きょうはありがとうございました!」と、ドラマの中で披露し話題となった楽曲「soup」で終了。彼女の歌声で、ステージはタイトル通りのほっこりとした雰囲気に包まれた。

LAKESIDE STAGEにはハナレグミが登場。永積崇(Vo./Gt.)は、冒頭の「大安」から持ち前のピースフルなムードを振りまき、昼下がりのフロアを心地よく揺らしていく。本人も「ようこそSWEET LOVE SHOWERへ! いいよそのノリ」と、盛り上がりにご満悦の様子。

永積の「天気が良くなってきて最高だわ。この後富士山見えてくんのかな? 見えてきたらもう、“オアシス”みたいなんだけどなぁ…」というさりげないアピールに、観客もいち早く反応。ここで披露されたのは「オアシス」。軽やかでダンサブルなビートに釣られ、多くの観客が踊り出す。

間奏では、永積が「これ小学校1年生でも歌える曲だから!」と観客に参加を呼び掛けていく。「両手広げ回れ回れ回れ〜♪」という歌詞に合わせ、集団で回りだす観客の姿も。

「自分で言うのもなんだけど、この時間合ってるわ〜(笑)。リラックスしてできるわ〜。そろそろメロウな曲も。空気のキレイなとこですから、いっぱい深呼吸してください」というMCに続いて披露したのは「深呼吸」。その切ない歌声に、観客はじっと聴き入っていた。

そして「この先も、きょうは一日晴れてるのかな?お天気の神様に、きょう1日ありがとうって曲をやります」という言葉とともに、ラストナンバー「明日天気になれ」を。途中歌詞を変えて、“富士山の神様”へこの後の天気の安定を呼び掛け、観客を大いに沸かせた。