“魚人間”の顔立ちはリアリティを重視 (C)2015 CJ E&M, WOO SANG FILM

写真拡大

 第66回カンヌ映画祭短編部門パルムドール受賞作「セーフ(原題)」の脚本を担当した俊英、クォン・オグァン監督が、長編映画デビューを飾った「フィッシュマンの涙」の日本公開が12月17日に決定し、メインビジュアルと場面写真7点が披露された。

 名匠イ・チャンドンがエグゼクティブ・プロデューサーを務めた本作は、平凡な若者が新薬の副作用によって“魚人間”に変貌してしまうという斬新な設定だ。TVドラマ「トンイ」や韓国映画「コンフェッション 友の告白」で注目された個性派俳優イ・グァンスが、4〜6時間を費やす特殊メイクと8キログラムを超えるマスクを着用し、“外見は魚、心は人間”の半魚人という難役に挑戦。「犬どろぼう完全計画」のイ・チョニ、「私のオオカミ少年」のパク・ボヨンら韓国映画界の次世代を担う若手スターたちも出演している。

 平凡なフリーターの青年パク・グ(イ・グァンス)は、報酬目当てで製薬会社の新薬治験に参加。原因不明の副作用のせいで“魚人間”に突然変異してしまった彼は、メディアに取り上げられたことで、一躍脚光を浴びることに。本人の意思とは裏腹に時代の寵児になるが、その栄光は長く続かなかった。やがてパク・グの窮状を知った彼の父親や恋人、人権派の弁護士やスクープを狙う新米記者らが、私欲にまみれた製薬会社に立ち向かう。

 コミカルな展開の中にも辛らつなテーマを織り込み、現代社会の問題点が浮き彫りにされる過程を巧みに活写。奇想天外なシチュエーションや心にしみるセリフを通じて“人生を豊かにしてくれるものとは何か?”という素朴な疑問に対する答えを導き出していく。

 「フィッシュマンの涙」は、12月17日から東京・シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。