これが魚人間だ!
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 新薬治験の副作用で魚人間になってしまった青年の悲劇を描く韓国映画『フィッシュマンの涙』が12月17日よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで順次公開される。カンヌ国際映画祭短編部門パルムドール受賞作『セーフ(原題)/ Safe』の脚本を手掛けた俊英クォン・オグァンの長編監督デビュー作で、『シークレット・サンシャイン』(2007)のイ・チャンドン監督が製作総指揮を務める。

 主人公は、真面目で平凡なフリーター青年パク(イ・グァンス)。ある日、彼は報酬目当てで製薬会社の新薬治験に参加し、副作用で“魚人間”に変異してしまう。パクから助けを求められた女友達ジン(パク・ボヨン)は、自分が注目を浴びたいがために “魚人間の恋人”と称してパクの身に起こった出来事をネット上に投稿し、その記事を見たテレビ局の見習い記者サンウォン(イ・チョニ)は、正社員への昇格をかけてパクの独占密着取材に執念を燃やす。やがてパクは図らずも“魚人間”として時代の寵児となるが、父親、恋人、人権派弁護士、テレビ記者らさまざまな思惑が絡み合い、その矛先は製薬会社に向けられていく。

 「外見は魚、内面は人」という難役に挑んだイ・グァンスは、毎回4〜6時間を費やす特殊メイクを施し、8キロを超える魚顔マスクを着用して熱演。イ・チャンドン監督は、コミカルな展開の中にも辛辣なテーマを織り込み、現代社会の問題点が浮き彫りにされる過程を巧みに活写したクォン監督の脚本に目をとめ、映画製作が実現することとなったという。(編集部・石井百合子)