カニエ・ウェスト、Apple MusicとTidalの独占配信合戦を批判。「政治のせいでドレイクのアルバムから消された」

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ラッパーのカニエ・ウェストがシアトルのコンサートにて、自らが関わるTidalとApple Musicを批判しています。理由はドレイクのシングル曲「Pop Style」に参加していたにも関わらず、アルバムへの収録の際にその部分がカットされたこと。カニエはそれを音楽ストリーミングの"政治的な問題"のせいだとしています。ドレイクのアルバム「Views」は、まずApple Musicの独占配信でリリースされました。その際、Tidalのオーナーであるジェイ・Zとカニエ・ウェストがゲスト参加して話題となっていた先行シングル曲「Pop Style」が、ドレイク単独のバージョンに差し替えられていました。

ドレイクはApple Music専属DJゼイン・ロウとのインタビューで「ジェイ・Z(とカニエ)の部分はちょっと違和感がありファンにフラストレーションを与えるかもしれないと思った」からアルバムではカットしたと語っていました。一方、ジェイ・ZはドレイクとBeef(罵り合い)を演じていたミーク・ミルを自身のレーベルRoc Nationに抱えている関係もあって、ドレイクの作品への参加は乗り気ではかったとされます。

カニエ・ウェストは、それは建前で実際はApple Musicでアルバム「Views」の独占配信が決まり、アップルに気を遣って二人のゲスト参加パートがカットされたと主張します。3人のラッパーにそれぞれの思惑があったわけですが、最終的にTidal関係者の参加パートがカットされていたことにカニエは失望し、Apple MusicとTidalの独占配信合戦や政治的な絡みが今回の事態を招いたと感じたようです。



カニエは7月、独占配信合戦を"dick-swinging contest"と呼び、そろそろやめるべきだと提案していました。そしてApple MusicによるTidal買収の噂が報じられた際にはこれを全面的に支持し、Twitterではアップルに対して「ジョブズのやり方にとらわれず、さっさとジェイ・Zのところに小切手を持ってこいよ」と発信しています。しかしこの買収話はジミー・アイオヴィンが「買収はない」と発言したことで終結しました。

ちなみにApple MusicとTidalの独占配信合戦を批判するカニエ・ウェストは今回のツアー名にも冠しているアルバム「The Life of Pablo」を当初、Tidalのみで独占配信しました。一方、ドレイクのアルバム「Views」はApple Music独占配信の効果か、配信開始1か月足らずで10億回再生というとてつもない記録を叩き出しています。もしジェイ・Zとカニエ・ウェスト(別名:The Throne)のパートがカットされずに残っていたら、二人に支払われる印税はどれぐらいになっていたのかも、少し気になるところです。