撮影の一部始終が明かされる (C)FILM-IN-EVOLUTION - LES PRODUCTIONS
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 「岸辺の旅」「クリーピー 偽りの隣人」の黒沢清監督が、海外初進出を果たした「ダゲレオタイプの女」(公開中)の7分超に及ぶメイキング映像が、公開された。撮影を「私の男」の熊切和嘉監督が手がけている。

 熊切監督は、「私の男」で第36回モスクワ国際映画祭の最優秀作品賞を受賞しており、「岸辺の旅」で第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門の監督賞に輝いた黒沢監督と共に国内外から熱視線を注がれている。両者のコラボレーションは映画ファンにとって垂ぜんものといえるが、熊切監督は仏パリで行われた本作の撮影にほぼ参加し、撮影風景をカメラに収めていたという。

 本作では、世界最初の撮影技術“ダゲレオタイプ”を題材に、ダゲレオタイプの写真家ステファン(オリビエ・グルメ)と娘でモデルのマリー(コンスタンス・ルソー)、ステファンのアシスタント・ジャン(タハール・ラヒム)の3人が織り成す美しくも悲しい愛の物語が描かれる。黒沢監督らしいホラー演出も散りばめられており、メイキング映像では照明の揺れ方にこだわりを見せる姿や、黒沢監督作品ではおなじみといえる不気味な運転シーンがどのようにして作り出されたのかが映し出される。

 黒沢監督が、オール外国人スタッフ、全編フランス語の本作にどのように挑んだのか現場の雰囲気も余すところなく収められており、通訳を介して俳優の言葉に耳を傾けるさまや、ルソーの演技を息を殺して見守る姿、監督自らダゲレオタイプの装置を微調整しながらスタッフに説明する光景など、撮影の一部始終を把握できる貴重な内容となっている。なお、撮影には「ポンヌフの恋人」や「TOKYO!」のレオス・カラックス監督ら著名人も見学に訪れたという。