Doctors Me(ドクターズミー)- 知って安心! 帝王切開出産の流れやメリット、リスクについて

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出産方法には自然分娩と帝王切開の2種類があります。帝王切開は手術になるので、不安を感じる人も少なくありません。

帝王切開とはどんな分娩方法なのか、手術の流れやリスク、気になる痛みについてまとめます。

要チェック項目


□帝王切開は多胎児出産などリスクのあるお産で使われる
□手術によって決まった期日に出産できるというメリットがある
□事前にどんな手術なのか知識を入れておくことが大事

帝王切開とは?

赤ちゃんを産む分娩方法には2種類あります。自然分娩と帝王切開です。通常は自然に起こる陣痛を待って経膣分娩する自然分娩が行われますが、一定のケースでは帝王切開が選択されます。

帝王切開はお母さんもしくは赤ちゃんのいずれかにトラブルがある場合に行われます。帝王切開分娩は意外と多く、5人に1人がこの方法で出産しています。

帝王切開は、麻酔をかけて行う外科手術で、お母さんのお腹を切開し子宮から医師が直に赤ちゃんを取り出します。お母さんが自力で出産するのではなく、医療が介入して出産を手伝ってあげる分娩方法です。

帝王切開にも以下の方法があります。

予定帝王切開


予定帝王切開は手術日を予め決めて予定通り行われるもので、手術予定日を予め決めることができます。妊娠週数から出産予定日が分かるので、その前後で医師と家族が相談して決めます。

緊急帝王切開


母子に緊急分娩の必要性が生じたときに、自然分娩の予定を変更して行われるものです。

こんなときは帝王切開をする

帝王切開は、医師が自然分娩が困難であり、お母さんや赤ちゃんにリスクがあると判断した場合に選択されます。具体的には次のような場合があります。

予定帝王切開


・多胎妊娠(双子、三つ子など)
・前置胎盤(胎盤が子宮口を埋めてしまっている)
・児頭骨盤不均衡(骨盤より赤ちゃんの頭のほうが大きい)
・逆子(頭ではなく足が下になっている)
・お母さんに子宮筋腫がある
・これまでに帝王切開出産をしている

産道が塞がれてしまったり、赤ちゃんがうまく出てこれないなど出産がスムーズにいかないケースがこれにあたります。

こうしたケースでは自然分娩にすると、分娩時にお母さんや赤ちゃんに負担がかかりすぎ生命の危険性が生じる場合があります。そこで、手術によって赤ちゃんを取り出してあげるのです。

緊急帝王切開


・赤ちゃんの状態が急に悪くなった(胎児仮死など)
・常位胎盤早期剥離(胎盤が剥がれ大量出血する)
・お母さんの妊娠中毒症がひどくなった
・微弱陣痛(陣痛期間が長過ぎて、なかなか出産できない)

緊急帝王切開となるケースはさまざまです。分娩が始まってからこの方法に急きょ切り替えられることもあります。

帝王切開の回数と場所

一人目の出産が帝王切開の場合には、二人目以降も帝王切開になる可能性が高くなります。いったん切開していて子宮に傷がついているので、自然分娩では子宮破裂の危険性があるからです。

帝王切開は現在の医療では繰り返して行うことができ、二人目の帝王切開でも一人目と同じ箇所を再切開します。

帝王切開の流れ

予定帝王切開では、次のような流れで出産します。

1.手術日前日から入院し、諸検査を行う
2.前日の夜から絶食し、浣腸などを行う
3.当日の朝から点滴を開始、術後まで継続する
4.下半身麻酔(脊椎から入れる局所麻酔)をして帝王切開手術を行い、赤ちゃんを取り出す
5.胎盤を摘出し、縫合する
6.カンガルーケア

帝王切開は胸部あたりから下に効くように局所麻酔をかけて行われ、お母さんの意識があるので出産の瞬間(取りあげられた瞬間)をしっかり見ることができます。

出産後はカンガルーケアといって、赤ちゃんをお母さんに抱っこさせてくれる病院が多く、自然分娩と同じような出産が体験できるようになっています。

帝王切開にかかる時間は30分から長くても1時間程度。外科手術としては短い手術です。ただし、手術なので諸検査があり、朝に開始してお昼頃に終わるケースが多いようです。

切開方法は縦に着るケースと横に切るケースとがありますが、目立ちにくい横切開が主流になっています。

痛みなど帝王切開のリスクについて

帝王切開にはメリットもありますが、デメリットもあります。

メリット


・医師の管理のもとで出産するので、安全な分娩ができる
・自然分娩のような分娩時の痛みがない、短時間で分娩できる
・医療行為で保険適用になるので、自然分娩より出産費用が抑えられることがある
・予定日が決まっているので準備が楽

デメリット


・切開の傷跡が残る
・術後の痛みがある
・退院までに時間がかかる(自然分娩:4〜5日、帝王切開:8〜10日)
・手術による感染症リスクがある

帝王切開は手術なので産後の回復に少し時間がかかり、入院期間が長くなります。痛みに関しては、自然分娩では陣痛、会陰切開、後陣痛などがあります。

帝王切開では、麻酔が切れた後の縫合口の痛みと後陣痛があります。傷口の痛みを心配する人が多いですが、点滴や服用、坐薬などの痛み止めがきちんと処方されます。

内容を知って心の準備を

帝王切開は手術ですから痛みなど術後のケアが必要です。

どんな手術になるのか事前に知っておき、不安を取り除いておくことが大事です。

(監修:Doctors Me 医師)