※画像は任天堂公式サイトより

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◆任天堂、突然の次世代型ゲーム機の発表

 10月20日9時30分、任天堂の公式ツイッターに「本日10月20日23時より、全く新しいコンセプトのゲーム機「NX(開発コード名)」の映像を、任天堂ホームページで公開します」との発表がされた。

 その後、23時には任天堂の公式サイトにて、来年3月に新たなゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」が発売されることが判明した。

 早くもネット上では大きな話題になっている同機種について、まずは改めてその特徴を振り返りたい。

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 これまで開発コード「NX」と呼ばれていた同機種は、家庭用据置型テレビゲーム機でありながら、自宅か外出先かを問わず、テレビモニターの前を離れて本体を持ち出して遊ぶことができるのが特徴。

 テレビなどとHDMIケーブルで接続された「Nintendo Switchドック」から本体を取り外すだけで、ゲーム画面はモニターからNintendo Switch本体上の画面にスイッチし(切り替わり)、「家庭用据置型テレビゲーム機品質のプレイ」を、別の場所でもプレイできるようになっている。

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◆ファン待望のプレイスタイルがついに実現

 注目の次世代型ゲーム機を専門家はどう見るのか。ゲームコラムニストの卯月鮎氏に聞いた。

「据置機のスペックが高くなり、プレイするのがやや面倒と感じていたユーザーにとっては、よりカジュアルに家の外でも中でもゲームが楽しめるハードになりそうです。Wii Uゲームパッドの発売前にファンが期待していたプレイスタイルがついに実現した、という感じでしょうか」

 さらに、長年ゲームを見続けてきた辛口ゲーマーならではの着眼点も。

「最近の任天堂のハードは、玩具的な面白いギミックが人を惹きつけるフックになっているのですが、今回は着脱式のコントローラ『Joy-Con』がポイントでしょう。iPhone7がイヤホンジャックをなくし、スッキリさせたのとは逆の動きのようで、そのあたりも興味深いです。

 発売日ですが、噂はされていましたが’17年3月という思ったより早い時期で驚きました。クリスマス商戦からも外れるため、立ち上がりはスローペースになりそうです。今回の発表は、全体的に噂通りといった感じでサプライズは少なかったように思います」

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 次世代型ゲーム機といえば、今月10日に発売され、ヘッドマウントディスプレイをかぶって仮想現実世界を体験できる、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の「PlayStation®VR」が記憶に新しい。

「SIEのハードであるPSシリーズが、スペックを高めるという直線的な進化を続けているのに対し、任天堂のハードは、常に『新しい遊び方や新コンセプトの提案』を重視してきました。今回の新ハード『Nintendo Switch』も、まさにそうした方向性で、これまで厳然と存在していた据置機と携帯機の壁を取り払うというチャレンジを試みています」

◆「ポケモンGO」とのコラボも期待

 さらに卯月氏はポケモンやマリオなど、任天堂が誇る強力なIP(知的財産)との連動を期待する。

「1本のソフトをただ家の中と外で遊べるというだけでなく、外では『ポケモンGO』のようなタブレットの携帯性を活かした遊びができ、家の中ではそのデータが反映されたゲームをじっくりプレイする、そうした外と中の連携性にも期待したいですね」

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 最後に卯月氏に今後の展開を予測してもらった。

「ほかに気になる点としては、ニンテンドー3DSのソフトとの互換性ですね。カートリッジ式という以外はまだ情報がないので、3DSと互換性があるかどうかも売上に関わってくるかと思います。Nintendo Switchが単純にどのようなプレイ感になるのか楽しみですし、また、ゆくゆくは他社や任天堂自体から、コントローラの着脱部を活かして別のコントローラや、光ったり動いたりする玩具的なインターフェイスが発売されるかもしれません。そうしたアナログな拡張性にも注目です」

<取材・文/HBO取材班>

【卯月 鮎】
書評家・ゲームコラムニスト。著者に『はじめてのファミコン―なつかしゲーム子ども実験室』がある