「リトルなでしこ」をキャプテンとして引っ張る長野。10番を背負う攻守の要だ。(C) Getty Images

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 U-17女子W杯連覇を目指す「リトルなでしこ」。北朝鮮との決勝は、日本時間の10月21日深夜26時にキックオフされる。今夜のキックオフを前に、今大会の快進撃を牽引してきた注目すべき5人の主力選手を紹介する。
 
【写真】「リトルなでしこ」注目すべき5人の主力選手
 
MF
10 長野風花(浦和レッズレディースユース)
 
 卓越した展開力でゲームをデザインする、日本のコントロールタワー。日本チームの21選手で唯一、優勝した2年前の(U-17女子ワールドカップ)コスタリカ大会に参加している。浦和レッズレディースユース所属だが、今季は、トップチームでも猶本光の欠場時の代役に抜擢されるなど5試合に出場(うち2試合はフル出場)。
 
 国内外の厳しい戦いで得た経験を仲間に還元しながら、今大会ではただひとり、準決勝までの5試合450分間を戦い抜き、決勝の舞台に導いた。U-17女子ワールドカップ連覇を達成すれば、日本サッカー史上初の世界大会複数回優勝経験者となる。
 
 
FW
9 植木理子(日テレ・メニーナ)
 
 その名を全国に知らしめたのが、一昨年の夏に行われた全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会だ。対戦相手の指揮官たちに「この年代の選手では止められない」という嘆息まじりの賛辞を受けながら、30分ハーフ5試合で11点を挙げ、得点王に輝いた。
 
 今夏のなでしこリーグカップにベレーザの一員として出場すると、4試合(出場試合に限れば5試合)連続ゴール。今大会もチームのファーストゴールを皮切りに、ここまで4得点。5得点のロレーナ・ナヴァロ(スペイン(3位決定戦に進出))らと得点王争いを繰り広げている。
 
 
FW
11 高橋はな(浦和レッズレディースユース)
 
 浦和レッズレディースユースでプレーし、成長を認められた今年の6月、リトルなでしこでも同僚の小嶋星良らとともに、トップチームに登録されている。外国人選手相手でも強靭な身体を活かしたポストプレーができる貴重な存在だ。
 
 準決勝のスペイン戦では、ニアサイドへの動き出しでパスを呼び込み、先制。後半には強い体幹で苦し紛れのファウルを誘い、PKでダメを押した。パラグアイ戦でハットトリック達成の野島咲良(C大阪堺レディース)、遠藤純(JFAアカデミー福島)らと3得点で並ぶ高橋も、得点王争いに加わる存在だ。
 
GK
1 田中桃子(日テレ・メニーナ)
 
 リトルなでしこのGK陣は、田中と小暮千晶(前橋育英高)が168センチ、水口茉優(大和シルフィードU-18)が170センチと高さがある。そのなかで、ゴールを任されたのは中学3年時から日テレ・メニーナの守護神を務める田中だ。
 
 質の高いコーチングでDFを動かし、決定機にはビッグセーブでチームを救う。代表ユニフォームの袖に腕を通しても、特徴をいかんなく発揮できるところが、一流の証明。準決勝のスペイン戦では、1点を追う相手の猛攻を耐え凌ぎ、勝利を手繰り寄せた。出場4試合中アメリカ戦を除く3試合を完封、抜群の安定感を見せている。
 
 
DF
19 冨田実侑(作陽高)
 
 スピードと運動量を兼備する理想的なSB。おとなしい性格が仇になっていたが、リトルなでしこ招集で意識が変化。攻守両面で主導権をとり、「世界でも通じる」と作陽高・池田浩子監督が太鼓判を押す快足ぶりで、サイドを制圧するようになった。
 
 準決勝のスペイン戦でスタメン出場の機会を得ると、左からのクロスで高橋の先制点をアシスト。後半には右からのクロスでオウンゴールを誘った。アメリカ戦で1得点・1アシストの宮澤ひなた(星槎国際湘南)、宮澤同様に全試合出場中の千葉玲海菜(藤枝順心)など、高体連組の活躍からも目が離せない。
 
文:西森 彰(フリーライター)、大森琢磨(フリーライター)