Doctors Me(ドクターズミー)- 医師に聞く!尿のにおいが気になる人は尿路感染を疑え!

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みなさんは尿のにおいが臭いと感じたことはありますか?日頃あまり意識することはないと思いますが、尿が臭い場合は病気が関係している可能性があります。
そこで今回は、尿の匂いの原因と対策について、医師に解説していただきました。

尿のニオイが臭くなる原因は?

尿のニオイが臭くなる原因として最も多いのは尿路感染症です。細菌が栄養たっぷりの尿中で繁殖することで膀胱内やひどい場合は腎臓まで逆流して細菌が繁殖してしまうものです。
膀胱で炎症が起こった場合は
・下腹部違和感
・下腹部痛
・頻尿
などがみられます。

膀胱炎のみでは通常は発熱はありませんが、腎臓にまで細菌が上がってしまいますと
・腰痛
・高熱
・敗血症
なども起こすことがあります。

尿路感染症は女性がなりやすいのは何故?

尿路感染症が圧倒的に女性に多い理由としては、細菌の入口となる尿道口から膀胱までの尿路が男性に比べて短いことにあります。また、性的活動が活発な場合も、尿路感染になる可能性が多いとされています。
原因菌としては尿道口周辺に居る可能性が高い大腸菌などです。尿をよく見ると細菌や膿などで濁って見えますので、疑った場合は紙コップに尿を取ってみて明るいところで尿を透かして見るとよいでしょう。
尿路感染症は医療機関で尿検査をすると比較的すぐにその判断はつきます。詳しい細菌の検査は数日かかりますが、細菌の種類が判明する前にお薬を開始することが多いと思います。

他にもある!尿が匂う原因となる病気は?

その他の尿臭が見られる疾患としては代謝性疾患があります。
・ビオチン依存性多発性カルボキシラーゼ欠損症
(嘔吐、呼吸困難、筋緊張低下、皮疹、高乳酸血症、高アンモニア血症、ネコに似た尿臭がある)
・ビオチン依存性高プロピオン酸血症

これらは血液中のビオチンというビタミンの一種を測定してもらうことが大切です。もしこれらと分かれば治療はビオチンのお薬を口から摂るように処方していただくことになります。

その他の尿臭が特徴的な代謝性疾患として
・メチオニン吸収不全症
・メープルシロップ尿症
などがあります。

そのほか尿臭がする場合として、ビールを飲んだ後など、病気ではありませんが口から摂るものの影響があります。

臭い尿のニオイの対処法は?

原因によって異なりますが、まず原因を調べてそれに合わせた対処となります。

・尿路感染症
細菌の検査をしたうえで抗生物質を処方していただいたり尿をたくさん出すように水分を多めにとることになります。
・ビオチン関連
前述のとおりビオチン製剤を処方していただいて服用すること。
・メープルシロップ尿症
新生児期に検査が行われて早期発見・早期治療がなされることになっていますのであまり気にされなくていいでしょう。

また、ビールを飲まれる方は少し控えられるのもよいかと思いますが病気ではないので、あまり深く悩まなくても大丈夫です。

医師からのアドバイス

尿路感染症は不潔な状態で陰部を触ることなどが原因となります。手を常に清潔にし、陰部をふくときは前から後ろへ1回のみとするのがよいでしょう。
尿臭でまず気になるのは尿路感染のため、比較的すぐに診断が付きます。気になられたらお近くの医療機関で尿検査を受けてみてください。
(監修:Doctors Me 医師)