Doctors Me(ドクターズミー)- 【レディダヴィンチ 第2話】 ALSと診断された低カリウム血症

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2016年10月19日(火)に放送された「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」第2話では、ALSの疑いを持った水泳選手の病状が、実は「低カリウム血症」であることを突き止めました。

全身の倦怠感などALSの症状と似ている「低カリウム血症」ですが、なぜ水泳選手はこのような症状を患ってしまったのでしょうか?

今回はこの「低カリウム血症」のことをドラマの内容に沿った質問で、医師に聞いてみました。

第2話のあらすじ

世界大会でメダルを期待されるほど、注目を浴びている水泳の南野選手。しかし、全身の倦怠感などの不調からALSの疑いで東光大学に極秘検査入院をすることに。

なぜか水を大量に摂取する南野選手に疑問をもった主人公志帆であったが、南野選手の症状の悪化により詳しい病状を調査したところ、ALSではなく「低カリウム血症」であることを突き止める。

低カリウム血症の原因は利尿剤によるものであり、そこで実は南野選手がドーピングを使用していたことが判明した。

低カリウム血症とは


血液中のカリウム濃度が基準値より低くなってしまう状態を言います。筋力の低下や疲労感などが症状として現れやすく、血中のカリウム濃度がさらに低くなると不整脈が出たり、死に至るケースもあります。

ALSの初期症状と低カリウム血症の類似点


ALSの初期症状には手足に力が入りにくくなったり、ものが呑み込みにくくなったりする症状が出ることが知られており、これは低カリウム血症によっておこる症状と似通った部分があります。

ドーピング剤を隠すために利尿剤を使用する理由


利尿剤は尿の量を多くする薬なので、これを使用することによって早く尿として薬物を体外に出し、ドーピング検査に引っかかりにくくする目的があると考えられます。

低カリウム血症と心電図の波形のQT延長の関係


QT延長とは


心電図におけるQT間隔、つまり心室の筋肉の活動の持続時間が長くなることを言います。

低カリウム血症でQT延長が起こる理由


低カリウム血症によって、心室の収縮時間が長くなり、T波が現れるのが遅れ、QTが延長することになります。

低カリウム血症と血清CK(クレアチンキナーゼ)値の関係

血清CK(クレアチンキナーゼ)値とは


筋肉の細胞に最も多く含まれる酵素の一つです。脳・脊髄や心臓、骨格筋などに含まれることが知られています。

低カリウム血症で血清CK(クレアチンキナーゼ)値が高くなる理由


低カリウム血症がひどくなると横紋筋の融解が起こり、CKが上昇することがあります。

CK(クレアチンキナーゼ)異常により懸念される病気


<数値が高い>
・急性心筋梗塞
・心筋炎
・甲状腺機能低下症

<数値が低い>
・甲状腺機能亢進症
・高ビリルビン血症

日常で起こりやすい低カリウム血症を招く要因


下痢


便とともにカリウムが多く排出されることがあります。

経管栄養


栄養の偏りによるカリウム不足に注意が必要です。

ダイエットや食事の偏り


カリウムの食事からの摂取量そのものが減少することによります。

利尿剤の使用


ループ利尿薬、サイアザイド系利尿薬でもカリウムイオンが多く失われます。

医師からのアドバイス

カリウムの値が低くなると非常に重篤なものを含め様々な体調変化が現れます。手足の力が入りにくい、ものが呑み込みにくいなどあれば疑ってみる価値があります。

(監修:Doctors Me 医師)