ノーベル賞・科学分野に最も貢献している世界の大学トップ10

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科学分野のノーベル賞受賞は、各国の大学にとっては一大事だ。受賞は世界トップクラスの教育機関にとって、その水準の高さ維持していることに対する称賛を意味するものであると同時に、他の機関との差別化をかなえるものでもあるからだ。

先ごろ行われた2016年ノーベル賞受賞者の発表を受け、世界の教育市場に関する調査を行う英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」は、2000年以降にノーベル賞を受賞した人が在籍していた世界の大学ランキングを発表した。

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ランキング作成にあたりTHEは、ノーベル賞受賞者が受賞時に自身の研究に関連して提携するなど関与・在籍していたケースに基づき、各大学にスコアを付与。その後、各分野の受賞者とそれらの研究機関の数を考慮し、最終的なスコアを割り出した(文学賞と平和賞については、評価の対象外とした)。

その結果、今世紀に入ってからノーベル賞を受賞した研究に最も多く関与してきたのは、米プリンストン大学となった。2015年の調査では、同大学は4位だった。2位は昨年1位だったスタンフォード大学。3位には、ニューヨークのコロンビア大学が続いた。

THEの編集者フィル・ベイティーはランキングの発表に際し、各教育機関がさまざまな縮小を余儀なくされている現在の研究環境により、研究者がリスクを取ったり限界を押し広げたりする自由が少なくなっていると指摘した。

「大学の研究に資金提供を行う各国政府が、確実で短期的な成果を求めるようになってきている。そして大学を運営する側は、研究論文が着実に発表されていくことを要求する。もちろん、こうしたことにもそれぞれが果たす役割がある。だが、最高の科学はそうした環境から生まれるものではない。真に画期的な発見をするためには、科学者たちには自分の嗅覚を信じ、好奇心に導かれた研究を行う自由が与えられていなくてはならない。彼らはただ単に、人間の知識の限界を押し広げたいという願望に駆られて、研究に取り組むべきなのだ」

ベイティーはまた、アメリカやイギリス、スイスのように人材の移動に制限をかけることは、科学研究チームの多様性や視野の広さを損なうとの考えも示唆した。

ノーベル賞(科学分野)において有力な世界の大学トップ10は、以下のとおりだった(かっこ内は2015年の順位)。

1.プリンストン大学(4)
2.スタンフォード大学(1)
3.コロンビア大学(2)
4.カリフォルニア大学バークレー校(3)
5.マサチューセッツ工科大学(8)
6.シカゴ大学(4)
7.ハワード・ヒューズ医学研究所(6)
8.ハーバード大学(11)
9.カリフォルニア大学サンタバーバラ校(7)
10.イスラエル工科大学(8)