スピードを活かした攻撃参加が売りの藤谷。カタール戦では、右SBでの先発が見込まれる。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大 (全2枚)

 10月20日にカタールとのグループリーグ(GL)最終戦を戦うU-19日本代表は、前回のイラン戦からいくつかのポジションでメンバーを変更して臨みそうだ。

【PHOTO U-19アジア選手権 日本0-0イラン】ゴール前で決め手を欠き引き分けに終わる
 
 そのひとつが右SBで、イラン戦で先発した初瀬亮(G大阪)ではなく、藤谷壮(神戸)の今大会初出場が有力だ。内山篤監督は「コンディションが上がってきたこともあるので、彼のスピードを活かしたい」と期待を懸けており、そのパフォーマンスが注目される。
 
 1次予選を経験するなど、立ち上げ当初からメンバーに選ばれてきた藤谷だが、今大会では岩田智輝(大分)や初瀬に先発の座を明け渡していた。今季昇格したトップチームで出番がなく試合勘に不安を隠せなかったことが、サブ組に追いやられたひとつの要因とも考えられる。
 
「試合勘については足りなかったなっていうのはあった」と、本人も否定しなかったが、持ち味のスピーディな突破は徐々に切れ味を増している。「練習を重ねて、身体のキレは良くなってきていますし、良い準備はできている」と、臨戦態勢は整ったようだ。
 
 今大会では、チームの狙いとするサイドアタックが効果的に活かせていない。もちろん、相手に守備を固められていることもあるが、SBにもやや積極性に欠ける場面が見られる。
 
 藤谷は、そんな停滞したムードを払しょくするには打ってつけの存在だろう。
 
「(ベンチで見ていて)自分だったらスピードを活かした突破がもう少しできるかなと思った。深い位置まで突破して、そこからクロスを上げたほうが得点の確率も上がると思うし、ひとり、ふたりを打開できていなかったので、そこを突破してゴール前のコンビネーションを合わせていくというほうが相手も崩れていく。そういうのは出していきたい」
 
 イメージどおりのプレーができれば、自ずと日本の攻撃は活性化され、今まで以上に得点チャンスも増えるだろう。一列前でプレーするであろう堂安律(G大阪)との連係に関しても「どんどん中へ入っていける選手だし、中を見ながら外も出せる選手なので、そこはずっとやってきた。コンビネーションという意味では問題ない」と不安はない。
 
 決勝トーナメント進出が懸かる大一番で「自分がどんどん駆け上がって相手の恐怖になれるようにしたい」と語る攻撃的SB・藤谷が躍動すれば、日本の勝機はグッと近づくに違いない。
 
 
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)