399ドルでiPhoneを追撃 中国LeEco、米国でスマホ販売開始 

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中国で動画配信事業を行なうLeEco(楽視、旧LeTV)は3年前から携帯端末やスマートテレビの製造に乗り出した。同社は10月19日、サンフランシスコで米国での事業開始を正式にアナウンスした。旗艦モデルのスマートフォン、Le Pro3を11月2日からアメリカで発売する。

Le Pro3の価格は399ドル。競合のiPhone 7やグーグルのPixel XLを数百ドル下回る価格設定で、オンラインで販売する。今年7月に米国のテレビメーカーVizioを20億ドル(約2,070億円)で買収した同社は、自社ブランドの4kテレビもアメリカで展開する。

記者発表の当日はLeEcoの北米R&D主任、ボブ・チャンドックが壇上でLePro 3を披露したほか、スマート自転車の「Le Super Bike」のデモンストレーションも行なわれた。Le Super Bikeは指紋認証機能や方向指示シグナル、プッシュトーク通信機能を備えている。

会見にはクアルコムCEOや映画配給会社ライオンズゲートのCEOも同席した。

LeEcoの最も注目を集める製品、自動運転車は今回のプレゼンテーションで公開されなかった。同社のチャ・ユエティン(Jia Yueting)会長は、公開予定だった自動運転車はロサンゼルスからサンフランシスコへの輸送中に事故に遭遇したと説明。修理のため、大急ぎでロンドンからパーツと取り寄せていると述べた。

ロンドンでは同社の自動運転車が映画「トランスフォーマー」の次回作のロケに使用中だという。LeEcoが設立した自動運転車メーカー、ファラデーフューチャーは来年1月のCESで製品を公開予定だが、詳細は明かされていない。

LeEcoの名は米国ではほとんど知られていない。通信キャリアとの提携も無く、大規模な販売チャネルも持たない中で、米国の消費者に製品が受け入れられるかどうかは未知数だ。

同社の北米CROを務めるダニー・バウマンは今後、他企業との連携も進めるが、当面は携帯端末とテレビを野心的な価格で打ち出していくのみだど述べた。

LeEcoは米国消費者に様々な製品を売り込み、同社のサブスクリプションサービスに呼び込もうとしている。スマートフォンやテレビがその先駆けとなる。今回のアナウンスは単なる製品発表会ではなく、米国への新たなプレイヤーの進出宣言と筆者は受け取った。LeEcoの今後の動きを注視していきたい。