今大会でいまだ出場機会がない市丸。攻撃センスの高さを売りに、3戦目で出番を掴めるか?写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 今季からG大阪のトップチームに昇格したMF市丸瑞希にとって、今大会は‶我慢の時″が続いている。

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 巧みなパスセンスや戦術眼の高さが窺える、そのプレースタイルから「遠藤(保仁)2世」とも称される。しかし、グループリーグの2試合を終えいまだ出番はなく、ベンチから戦況を見つめる状況が続いている。
 
 そんな市丸に、3戦目のカタール戦でチャンスが訪れるかもしれない。イラン戦の後半、同じボランチの神谷優太が接触プレーで左膝を負傷。思いのほか状態は悪く、出場を回避する可能性が濃厚だからだ。
 
 その場合、ここまで2試合で途中出場している原輝綺(市立船橋高)の起用が有力と見られていたが、前日練習では主力組でプレー。鋭いミドルシュートを決めるなど存在感をアピールした。出番に備え、本人の頭のなかでは確かなイメージもできている。
 
「(ここ2試合は)ボールを持てているけど、シュートの本数が少ない。カウンターは怖いかもしれないけど、もっと大胆にリスクを冒さないとゴールは取れないから、僕が出た時はそういうことを考えてプレーしたい」
 
 攻撃の停滞感は、とりわけイラン戦であらわとなった。守備を固めてきた相手にパスは回せど、一向にチャンスが作れない――。そんなもどかしさを「払拭させてやる」と言わんばかりに、市丸はこう続けた。
 
「ボランチがもっと前に絡めたら分厚い攻めができると思う。後ろでボールを回してばっかりなので、飛び出す動きを加えたり、ボランチがおとりに使われるくらいでもいい」
 
 その言葉の裏になにかを秘めていそうな予感を感じるのも確かだ。「いつ出ても良いように準備はしています」と言い放つ姿からは、確かな自信が窺えた。
 

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)