渋谷西武の「ハローキティメン」売場は1階エントランスを入ってすぐの場所に開設。 「メインエントランス正面」という場所からもブランドにかける期待が窺える

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 近年「閉店」「縮小」のニュースばかり聞こえてきた「そごう・西武」にとって久々となる明るいニュースが飛び込んできた。「そごう・西武」の店舗で、話題のサンリオ新ブランド「ハローキティメン」の新商品の販売が行われるという。

 そもそもこの「ハローキティメン」とは、一体どういうものなのであろうか。

◆ハローキティから飛び出したメンズブランド

 ハローキティは、サンリオによって1974年に生み出されたキャラクターで、世代を問わず世界各国の女性に人気となっているのは周知のとおり。その「ハローキティ」が2014年の誕生40周年を記念して新たに誕生させた新ブランドが「ハローキティメン」だ。

 これまで女性向けという印象の強かったハローキティであるが、「ハローキティメン」のブランドコンセプトは「既成概念にとらわれず、遊び心を持った“メンズのためのハローキティ”」。「『キティちゃんは女の子のもの』という既成概念にとらわれずに、遊び心を持ちながら、『ハローキティ』をおしゃれに着こなすことのできる、余裕とユーモアのある男性」をターゲットにするとしている。

 商品は、キティちゃんのシンボルであるリボンがさりげなくあしらわれる「サンリオ初心者」にも優しいアクセサリーやデニムなどから、キティちゃんが大胆にプリントされたカットソーといった「キティ男子」にも嬉しいラインナップも数多く取り揃えるという。

◆「ハローキティメン」百貨店独占販売

「ハローキティメン」の商品は、これまで「ルミネ」や「阪急メンズ」など一部のファッション専門ビルで販売されたことはあったものの、一般百貨店で幅広く販売されるのは今回の「そごう・西武」が初めて。

 今回販売されるのは、ファッション誌「WWDジャパン」と選んだ全9ブランドとの「ハローキティメン」コラボ商品となる。

 西武百貨店では、10月18日から10月31日まで西武百貨店渋谷店A館1階にあるプロモーションスペースで販売。続いて、そごうでは11月8日から11月21日まで横浜そごう5階紳士服洋品雑貨売場でPOP UP SHOPを展開する。また、10月11日からはセブンアンドアイホールディングスのECサイト「オムニセブン」内の「そごう・西武 e.デパート」でも注文を受け付けている。セブンアンドアイホールティングスでは、近年ECサイト「オムニセブン」の展開拡大に力を入れている。セブンアイでは、話題性の高い「ハローキティメン」の新アイテムを販売することにより、オムニセブンの、そして「そごう・西武 e.デパート」の存在感をさらに高めたいという思惑もあろう。

◆試されるそごう・西武の手腕に

 最近、明るい話題が少なかった「そごう・西武」。新ブランドの独占販売は明るいニュースである一方、「ハローキティメン」の展開はまだ始まったばかりであり、話題性は非常に高いもののそれが実際の売り上げにも繋がるかどうかは未知数だ。

「そごう・西武」にとっては、今回のコラボレーションを本当の意味での「明るい出来事」とすることができるか、そしてサンリオにとっては「ハローキティメン」の展開の拡大に繋げることができるかどうか。一般百貨店初進出を果たした「サンリオメンズ専門ブランド」の今後は、そごう・西武の手腕にかかっている。

【「ハローキティメン×そごう・西武」特設サイト】
https://www.sogo-seibu.jp/hellokittymen/

<取材・文・撮影/都市商業研究所>

【都市商業研究所】
若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken」

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