こんにちは、葛西りいちです。千葉の片田舎で主婦をしながらエッセイ漫画やイラストなどを描いてひっそりと暮らしております。26歳で結婚しもう7年目突入…一男一女の母でもあります。趣味を職にすべく、整理・収納アドバイザー2級の資格をと取り、現在、先輩について修行中の身です。

整理・収納に関する本の多くは「インテリア寄り」にできている!

 皆さんも感じているかもしれませんが、整理・収納に関する本の多くは「インテリア寄り」にできています。とくにムック本などは、整理・収納上手の一般の方が「顔出し」していたり、家族構成、年齢、持ち家か賃貸か、一戸建てかマンションか…そんなところまで詳しく載っています。単純に最初は「マンションと戸建てでは収納が変わってくるもんな」と素直に思っていましたが、「そうではない」と最近気づいたのです。

 この手の本は「女の感情を揺らす」ためにあるのです。

 まず目につくのは写真に映る「持ち物」。冷蔵庫最新だ…。ごみ箱センサー式じゃん。ウォーターサーバーにルンバ、ノンフライヤーまであるし。 うわ、高そうなシャンデリア。まあ趣味悪いけど。でも家具が全体的にホワイトって憧れるな〜。はー、うちより全然いい生活してるわ。しかもこんなにキレイを保っているなんて。

 そしてデータをまじまじと見ます。都心で一戸建て4LDKか…。うらやましすぎ。え、アラフォーで子どもいないの?なーんだ、そりゃきれいなはずだわ!うわ、旦那が一回りも年上。金持ちでもこれはムリ。

 最後は自分を納得&安心させます。「うちは子供いるし、こんなきれいにはできないもんね〜」「きれいな暮らしできなくてもいいもん。ひと回り年上の旦那と2人きりの生活よりマシ」。

3人の子持ちできれいなママに“本の話とわかっていても”心が揺さぶられてしまう…

 ここまで意地悪な見方じゃなくても、これに近いことは思うはずです。「片づけ法」とうたいつつ実際は「他人の自慢を延々と載せている(しかもメインであるはずの片づけ法は現実的ではないものや使いにくいものも多い)」…これが現在の整理・収納に関する本に多い傾向です。残念なことにこの手の本はとても売れるようで、これが「整理・収納の世界」と思われてしまうのはちょっと悲しいのが本音です。

 しかし私も、子ども3人(うち未就学児が2人とか)いてめっちゃきれいにたもっているママさんで、しかも30代前半で働いている…(&持ち家…)こんな人を見ると「そういう本」と分かっているのにものすごく揺さぶられてしまいます。

【葛西りいち(かさいりいち)】
1983年生まれの33歳。主婦兼漫画家。夫と子ども2人、チワワ1匹とともに千葉で生活。26歳で結婚とともに整理収納に目覚める。2015年に整理収納アドバイザー2級を取得。2級ではアドバイザーの仕事はできないため、1級所持の先輩にくっついていってアシスタント的なことをやったり、家事代行の仕事をちらほらやりつつ現在1級取得を目指し勉強中。趣味はガーデニングと手芸(とくに樹脂粘土と編み物)。近著に『零戦少年』(秋田書店)、『へっぽこママはギブ寸前!!』(ぶんか社)。『本当にあった愉快な話』(竹書房)で『知りたくなかった!』を連載中。