夢見た未来がすぐそこに!「空中映像」体験会に行ってきた!

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未来にタイムトラベルをする、かの名作SF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』が公開されたのは、1989年のこと。そこで描かれた未来の世界に、幼き日の筆者も夢中になった記憶があります。

さて、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』で主人公・マーティが訪れたのは、2015年の世界。実際にその年を過ぎた今、あの憧れの未来アイテムの数々は、どれだけ実現したのでしょうか。

例えば映画で登場した「指紋認証」や「音声認識システム」などは、現実でもすでに普及済み。マーティーが乗っていた「ホバーボード」に関しても、レクサスによる開発がニュースとなりました。このように現実のテクノロジー技術も『バック・トゥー・ザ・フューチャー』に負けないほど、日々進化し続けています。

そしてまた、新たにあの世界のアイテムが現実になろうとしています。ジョーズの映像が空中に飛び出すシーン、と聞けばピンと来る方も多いのではないでしょうか。そう、我々に大きなワクワクを与えてくれた、あの「空中映像」です。

■夢のビジネスに挑む株式会社アスカネット

現在、空中ディスプレイの開発に尽力しているのが、広島に本社を置く株式会社アスカネット。元々はフォトアルバムの製作など写真事業を中心に展開する企業でしたが、2011年にAI(エアリアルイメージング)事業部を発足。今までにない“夢”のビジネスにチャレンジし始めました。

それからおよそ5年。アスカネットが満を持して空中ディスプレイ「AIプレート」についてプレスカンファレンスを実施するというので、新しい物好きのミーハー筆者もこっそり参加して参りました!

■「AIプレート」とはどのようなものなのか

そもそも空中映像に関しては、アスカネットに限らず、過去に多くの企業や技術者たちが実現を試みてきたそう。映像が空中に浮かんでいるように見える「初音ミク」のコンサートが話題になったのも、記憶に新しいところです。

しかし空中に高画質で映像を結ぶには、これまで必ず反射物が必要とされていました。例にあげた初音ミクのコンサートで用いられたのは、板ガラスに映像を反射させて空中に見せるペッパーズ・ゴーストと呼ばれる方式。反射物なしでも結像自体は可能のようですが「それだと画質的に実用性に乏しい」とアスカネットの代表取締役社長・福田氏は説明します。

そんな中で登場したのがアスカネット社の「AIプレート」です。「AIプレート」は短冊上のガラスの壁面を鏡にして2枚を交差させ、1枚のプレートにしたもの。下からの映像を2回反射させた後に、反対側の空中で再び結像させると言います。

難しい説明はさておき、反射物を使わない“真の空中映像”を実現させるのが、この「AIプレート」ということなのだそう。筆者も実際に体験させていただきましたが、その画質は素晴らしいものでした。

ちなみに添付の画像は、その「AIプレート」による空中映像を実際に撮影してきたもの。空中に浮かぶ映像というのが伝わりにくい(反射物がないため写真や動画での記録には向かないそう)のが残念ですが、虫眼鏡で拡大できるというのが実像である証になります。
 




■どんな場面で役にたつの?

もちろん『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のように、エンタテイメント性に富んだ使い方もできるでしょう。しかし、「本当に必要となるのは、例えば医療現場などの衛生さが求められる場所」だと福田氏は言います。というのも、この空中ディスプレイを応用した“空中タッチパネル”の実用化がすでに見込まれているから。手袋をしたままどこにも触れずに操作ができるという強みは、確かに医療現場や食品加工現場でも大きく役に立つことでしょう。

「AIプレート」は、これまで各地のイベントで展示され、今年の10月26日〜31日、11月2日〜11月7日に明治神宮で行われる「TOKYO DESIGN WEEK2016」にも出展予定。あの頃夢見た未来を実際に体験できるこの機会、皆さんも是非足を運んでみてはいかがでしょう。