刹那的な美しさを「ティート トウキョウ」が大久保の教会でショー開催

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 岩田翔と滝澤裕史が手がける「ティート トウキョウ(tiit tokyo)」が、新宿区の淀橋教会でランウェイショーを開催した。テーマは「leave」で、カットジャカードやツイードといったオリジナルのテキスタイルを用いた2017年春夏コレクションを発表。ショーには、事前に公開されたショートフィルムに起用した女優の松井愛莉がモデルとして登場した。 「ティート トウキョウ」が新作披露の画像を拡大

 今シーズンは紐使いや超ロングスリーブの"ブラ袖"などのトレンドを押さえながらも、東京らしいミクスチャー感を意識した全33ルックのコレクションを発表。ショー全体にストーリーを持たせており、前半部分は女性の生きづらい世の中への違和感からくる不安を着崩したスタイリングに加え、絣染めしたシルク糸で織ったオリジナルツイードやレザーなどの重みのある素材で表現。後半はその現状から一歩踏み出す勇気を持ったポジティブな感覚を表すため、オーガンジーなどの軽い素材やカラーパレットを採用した。バンタンデザイン研究所「X-SEED」の講師も務めるなど、次世代デザイナーの育成にも力を入れているデザイナーの岩田翔は「感情を一歩前に出すときのぎこちなさを表現したかった」とコメント。女性の危うくぎこちない刹那的な美しさを表現したという。■全ルックはこちら