もう、どうすればいいの!「手強いガサガサ乾燥肌」にはアロマのケアを

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「お肌がガサガサ……」、「口周りが粉を吹いた……」そんなお悩みがある方は多いですよね。色々試してみたけど自分に合うものがまだ見つけられていないなら、アロマテラピーのスキンケアを試してみませんか?

お肌は乾燥すると皮膚のバリア機能が落ち、さまざまな刺激に負けやすくなります。早めのケアが大切です。

そこで今回は、フランス式メディカルアロマのセラピストである筆者が、誰でも簡単にできるブレンドオイル作りの基本と乾燥肌ケアにオススメの精油をご紹介します。

■基本の作り方は?

作り方は簡単です。容器の中で精油と植物油を合わせればできあがり。

精油濃度は乾燥肌には0.5〜1%程度で調整し、基剤には、保湿性に優れ低刺激性のホホバ油を選びましょう。

さらに、美容効果の高いアルガン油、小麦胚芽油、月見草油などを1割程度ブレンドすると効果がUP!

ちなみに、ホホバ油は気温13℃前後で固まる性質ですが、他の種類とブレンドすれば冬でも液状に保つことができるので便利です。

■小さじ1杯に精油1滴=1%濃度

通常、精油のボトルの口には“ドロッパー”と呼ばれる中栓があり、1滴ずつ出てくるようになっています。多少バラつきはあるものの、基本的に“精油1滴=0.05ml”で計算します。

“小さじ1杯(5ml)に精油1滴が1%濃度”という比率を覚えると便利。精油濃度1%のオイルを20ml作る場合、基剤の植物油は小さじ4杯分で精油は4滴という具合です。

精油を加えるときは、ゆっくりとボトルを傾けて自然落下を待ちましょう。

■乾燥肌ケアには「ローズ調の香り」を使って

乾燥肌には“ローズ調の香り”を持つ精油が役立ちます。しかし、ローズ精油(ローズオットー)は大変に高価なもの。普段使いには、ゼラニウム、パルマローザ、ローズウッド(入手困難であればホーウッドで代用)が使いやすいでしょう。これらはローズとは違う植物ですが、精油はゲラニオールやシトロネロールといったローズと共通の成分を含んでいます。

芳しい香りは心を癒してくれるもの。塗布すれば弱った皮膚バリアの働きをしっかり助け、心身両面から健康的で美しいお肌作りに貢献してくれるはずですよ。

さらに、状態によっては以下もブレンドに加えましょう。

・ヒリヒリ感、炎症…ラベンダー・アングスティフォリア

・かゆみ、炎症…カモマイル・ジャーマン

・精神的ストレス、かゆみ、炎症…カモマイル・ローマン

今回のブレンド作りはいかがでしたか? アロマテラピーとは、心と身体を同時に丸ごと癒すもの。乾燥の季節もぜひ精油の力を借りてみましょう。きっと心にも、じんわりと潤いが満ちてくるはずです。

【筆者略歴】

※ 富田 ゆか・・・1975年生まれ。アロマセラピスト&フランス式メディカルアロマのプロ講師。東京渋谷・明治神宮の西側エリアで『Stillaアロマテラピースクール』(NARD JAPAN認定校)を主宰。お気に入りの言葉は、「包丁一本、さらしに巻いて」。

【画像】

※ Chamille White / shutterstock