(写真=2013年世界ボート選手権大会HP)

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国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪のボート・カヌー会場について、韓国での開催も検討していることがわかった。『朝日新聞』が報じたところによると、現計画の海の森水上競技場(東京湾臨海部)での実施が困難な場合、韓国での開催を検討しているという。

IOCが検討対象としているのは、韓国の忠清北道・忠州市にあるボート場だ。ボート場の正式名称は「弾琴湖国際ボート競技場」。

韓国との共催の可能性は?

東京五輪で使われる可能性がゼロではない同競技場は、どういったボート場なのだろうか。

そもそも弾琴湖とは、1985年に忠州ダムが完成されたことでダム下流に水量調節を目的に作られた湖だという。弾琴湖ができた当初、個々人がそこで水上レジャースポーツを楽しんでいたそうだが、徐々にボート選手たちのトレーニング場として利用されるようになったという。

2004年に第85回全国体育大会を忠清北道に誘致したことで、弾琴湖がボート競技場に指定され、本格的に競技場としての施設を備えることとなった。

その後、第12回アジアボート選手権大会(2007年)の誘致をきっかけに、2006年から競技場や基盤施設が拡充。工事費は約28億ウォン(約2億8000万円)だ。

2013年の世界ボート選手権に向けて672億ウォンの予算が投じられ、「弾琴湖国際ボート競技場」が完成。世界ボート選手権が終わった後も、2014年のアジア競技大会で利用されている。

また2015年ユニバーシアードやリオ五輪のアジア・オセアニア予選にも使われるなど、韓国を代表するボート競技場といえる。常設の観客席は1100席。世界的な大会を行った実績もあり、すでに十分な設備も整っているといえそうだ。

ちなみに2015年7月には、総費用8億ウォン(約8000万円)で造成された「弾琴湖キャンプ場」がオープン。キャンプ場の利用料金は15万〜20万ウォン台で、弾琴湖の水上スポーツを無料で利用できるそうだ。

弾琴湖の周辺には、「名勝地」第42号に指定された弾琴台、国宝第6号の忠州塔坪里七層石塔、国宝第205号に指定された中原高句麗碑などがあり、観光コースとしても人気がある。

実際に東京五輪で使われる可能性はほとんどないと思われるが、弾琴湖国際ボート競技場が国際規格のコースであることだけは間違いないだろう。

(参考記事:東京五輪のボート競技代替開催案を韓国のネットユーザーたちはどう見ているのか

(文=S-KOREA編集部)