犬がおしりをなめるのは分泌物のせい?

犬はウンチをした後に不快感からおしりをなめたりする事があります。

うちの犬は、おしりを頻繁になめたり、床や地面におしりを押し付けたり、おすわりのポーズで歩いたり?することがありました。「おしりが痒いのかな?」と思って病院に行ったときに先生に診てもらうと、「特に何もできてないけど、散歩の後におしりをきれいにしてあげてる?」と聞かれました。先生が言うには、汚れたらきれいにしたいのでおしりをなめるとの事でした。

我が家ではいつも散歩から帰ってくると愛犬の足とおしりをお風呂場で洗っているのですが、もしかしたら石鹸の泡が残っていてその不快感からおしりをなめていたのかもしれません。

洗い残しではなく、いつも清潔にしているはずのおしりを愛犬がなめたりする場合は、肛門腺に分泌物が溜まっている不快感が原因ということもあります。その際は肛門しぼりをして不快感の元を取り除いてあげてください。

肛門腺とは?

肛門の左右には臭腺が一対あり、袋状になっています。その中にその中に悪臭のある分泌物が入っていて、臭腺から続く管が肛門括約筋の左右につながって開いています。この臭腺をつまむように押すことで脂状の貯留物が排泄されます。

これが肛門腺しぼりといわれるものです。肛門腺しぼりははこまめにしてあげないと貯留物がずっと排泄されない状態になってしまい、犬にとって不快感の元になります。

肛門腺しぼりのやり方

まず、尻尾を持ち上げて、肛門の少し下の部分にコリコリした部分があるのを確認します。これが肛門腺です。親指と人指し指で上に押し上げるように絞ると、肛門腺が出ます。ただ、かなり臭いがしますし、服などにつくと落ちないので、お風呂場などで試して下さい。月に一度くらいはしてあげるようにしましょう。

また、おしりに限らず犬が体の一部をしきりになめるのは、ストレスが原因とも考えられます。汚れや分泌物が特にないのになめ続ける場合は、ストレスが溜まっているのかもしれません。

犬にとって居心地が悪い環境になっていませんか?

犬は(外敵から身を守るという本能から)狭いところの方が落ち着くので、やたらと広いスペースだと逆にストレスを感じるそうです。居住環境を愛犬に合わせて整えてあげて、またスキンシップや運動など愛犬が喜ぶ事をしてあげてストレスを解消させてあげてください。

犬がおしりをなめるのは病気の可能性もある

犬の肛門嚢の目詰まりにより、肛門嚢炎になる事もあります。
肛門嚢は通常、ウンチをするときに動く外肛門括約筋によって押しつぶされ、中の分泌液を肛門内に放出します。ですが肛門嚢と肛門とをつなぐ管(肛門嚢管)に目詰まりがあると、分泌液の正常な排出が滞り、肛門嚢の中に溜まったままになってしまいます。

これは飼い主が肛門絞りを怠ったため起きる病気です。
分泌液を自力で排出できない犬でも、飼い主が定期的にお尻のチェックをして肛門嚢を絞ってあげれば、炎症に発展することはありません。うまくできない場合は、動物病院で先生にやってもらいましょう。

軽度の肛門嚢炎なら抗生物質を飲む事で治りますが、重度になると、肛門嚢摘出手術をしなければならなくなり、その場合は入院が必要になることもあります。

費用について

肛門腺しぼりは500円くらいで済みますが、肛門嚢炎などの治療費は2万円くらいはかかります。悪臭がするので、飼い主さんの方から手術してほしいと言われる場合もあるそうです。人間の痔のようなもので、できてしまったものを切除する手術になります。

犬にとって死に関わる病気ではないですが、手術するとなると全身麻酔する事になるので体に負担がかかってしまいますよね。特に老犬など体力のない犬にとっては負担が大きくなってしまいます。

大型犬よりも小型犬の方がなりやすい?

肛門嚢炎になる犬の大部分がトイプードル、チワワといった小型犬種です。理由は、中型犬や大型犬に比べて肛門まわりの筋力が弱いため、本来であれば自然排出される分泌液を自力で押し出すことが難しいからだそうです。

また大型犬のほうがウンチが大きいため小型犬に比べて分泌物が自然に排出されやすいそうです。ですが大型犬でも老犬になると筋力が弱くなるため炎症を起こすことがあるので、小型犬同様にしっかりケアをする必要があります。

まとめ

犬が自分のおしりをなめる理由汚れている部分をきれいにしたいから洗った後に違和感や不快感があるためストレスがたまると体の一部分をしきりになめるという犬の本能から肛門嚢炎により肛門付近がただれたり痛みを感じたりするため

犬が自分の体をなめるのは本能なのでたまになら気にしなくても大丈夫ですが、頻繁に一部分だけをなめているとやはり何かの病気かもしれないということを考える必要があります。

居住環境を整えてストレスをためさせないこととともに、体もできるかぎり清潔にしてあげましょう。特におしりの部分はデリケートなため、ウンチの後はきれいにしてあげたり、分泌物がたまらないようこまめに肛門腺しぼりをしてあげてください。

犬は自分ではなめることしかできませんので、飼い主が病気にならないよう手助けをしてあげるしかないですからね。