(写真=カカオトーク)

写真拡大

2010年に公開され、韓国スマホユーザーの必須アプリになった「カカオトーク」。モバイル市場調査会社ワイズアップが調べたところによると、韓国人のカカオトーク起動回数は一日平均78回、利用時間は約24分らしい。

トーク、音声通話、ビデオ通話を無料で利用し、ゲームを楽しみ、ニュースやテレビを見る。もはや「カカオトーク」無くしては生活が成り立たないくらいだ。

ところが最近、韓国人の間で「カカオトーク離れ」が進んでいるらしい。

無限のグループ招待

それをよく物語るのが、「カトク(カカオトークの略)監獄」「カトク公害」といった新語だろう。

「カトク監獄」とは、望まないグループトークから退会しても、また誰かの招待でグループトークに強制参加させられることを繰り返す現象だ。

特に自分宛ではないメッセージが来ても、グループメンバーとして確認せざるを得ず、時間と労力の無駄遣いに思える。また、自分には関係ない内容で他のメンバーたちが盛り上がっても、ずっと通知が届くので迷惑に感じる人も多いらしい。

近年、50〜60代のスマホ普及率が上がるにつれ、嫁姑間のカカオトークトラブルも急増した。例えば、「プロフィール画像を変えるたびに、姑から“どこで誰と撮ったもの?”と、しつこく送られてくる」「嫁と仲良くしたいと思ってカカオを送っても、素っ気ない反応で傷ついた」などなど。カカオトークが、嫁姑問題の新たな舞台になりつつある。

とはいえ、人間同士のトークはまだいい方かもしれない。

韓国人が最も悩んでいるのは、友だちから不意に送られてくるゲームの招待や、広告のメッセージといった不必要な通知だ。

多ければ一日に100通以上。大事な会議の途中や夜中に送られる場合も多く、それがまさに“公害レベル”ということで「カトク公害」と呼ばれている。

身を隠す人たち

では、このような「カトク監獄」や「カトク公害」を防ぐ対策は何があるか。

「アカウントを1回削除してからまた再入会すれば、グループからこっそり出られる」「機内モードをオンすれば“既読”がつかない」など、ネットには様々な方法がシェアされているが、やはり究極の方法は「サイバー亡命」もしくは「アプリの削除」だ。

韓国では利用者が少ない「LINE」や「Telegram(テレグラム)」に乗り換えるか、いっその事、スマホからカカオトークを削除し、隠居する。

実際に、カカオトークを削除したというネット民たちからは、「最初はなんか不安だったけど、案外なんとかなる」といった声が。ストレスが減少し、最近流行りの「デジタル・デトックス」に役立つそうで、最近、「カカオトーク離れ」を試みる人が密かに増えつつある。

カカオトーク離れが深刻化する前に、いろいろと改善が必要になりそうだ。

(参考記事:公営テレビも“国民のメッセンジャー”も役立たず!? 慶州地震で右往左往する韓国の実状

(文=S-KOREA編集部)