警察庁によれば、2015年の日本の交通事故死者数は4117人だった。また、世界保健機関(WHO)によると、13年における中国の交通事故死者数は26万1367人に達しており、人口に対する交通事故死者数の割合からいえば、日本は中国に比べて交通事故死亡率が極めて低いことが分かる。(イメージ写真提供:123RF)

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 警察庁によれば、2015年の日本の交通事故死者数は4117人だった。また、世界保健機関(WHO)によると、13年における中国の交通事故死者数は26万1367人に達しており、人口に対する交通事故死者数の割合からいえば、日本は中国に比べて交通事故死亡率が極めて低いことが分かる。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の交通事故死亡率は世界的に見ても相当低いと称賛し、その原因について読者に説明している。
 
 記事はまず、「日本は人口密度が高く、人口あたりの自動車保有台数も多い」にも関わらず、なぜ交通事故の死亡率が低いのかと問題と提起。その答えについて「日本の交通事情は秩序整然としており、歩行者とドライバーは互いに最大限、理解と尊重を示し合うためだと説明した。

 例えば、歩行者がドライバーに先に通過するよう促せば、ドライバーは歩行者の配慮にきちんと謝意を示すと説明したほか、歩行者が横断するのを先頭車両が待っている状況において、後続車両は歩行者を急かすようにクラクションを鳴らすようなことはしないとも指摘した。

 また記事は、中国では歩行者もドライバーも信号を無視するため交差点でよく交通事故が起きると指摘する一方、交通ルールの遵守意識が強い日本では「歩行者確認もせずに自由気ままに交差点を曲がるドライバーなどいない」ため、死亡事故が少ないのだと指摘した。

 一般的に中国の路上では、日本で見られる「歩行者とドライバーが道を譲る際に示し合う謝意」を見かけることはなく、自分を最大限優先しようとするのが中国の交通事情だと言えるかもしれない。また、中国では信号が赤に変わっても停止しない車両も珍しくなく、事故が多発しやすいといった背景もあるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)