夫婦の“話し合い”で喧嘩にならない! 3つのコツ&意外なメリット

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子どもの教育のこと、習い事のこと、お金のこと、親との同居のこと…。
夫婦で話し合わなければならないことは満載なのに、話し合うのが面倒で、つい避けてしまっていませんか?

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話し合おうとすると、対立したり、喧嘩に発展してしまう…というご夫婦も少なくないかもしれません。

“夫婦の話し合い”というと、ネガティブなイメージをお持ちの方も多いと思いますが、話し合いは円満な家庭を築いていくにおいて不可欠です。

話し合いがうまく進まない、いつも対立や喧嘩に発展してしまう、というのは、やり方に問題があるから。夫婦の話し合いを円満にまとめるには、コツがあるのです。

今日は、会議の本を多数出版されており、企業や学校などでも講演活動をされている話し合いのスペシャリスト・沖本るり子さんに、子どもの前でも堂々とできる、“対立しない”夫婦円満な話し合い術についてお伺いしました。

1. 紙に書きながら話し合う

夫婦で話し合う際、いちいちメモをとる夫婦は少ないと思います。ですが、沖本さんいわく、「紙に書くことは、夫婦円満な話し合いにおいてとても大切」とのこと。

紙に書かないと、話というのは逸れていってしまうものだからです。「子どもの習い事をどれに絞るか?」について話し合っているのに、給料の話や貯金額、どちらかの無駄使いについての話にいつの間にかすり替わっているというのは、よくある話です。そして、果ては「あなたはいつもそうよね!」「だからお前はダメなんだ!」など、人格攻撃に発展してしまうことも少なくありません。

紙に書きながらだと、客観的に見つめることができるので、なかなか脱線しません。脱線しそうになっても、軌道修正が素早くできます。

話し合いに入る前には、今日の話し合いの『目的』を最初に書いておきましょう。

2. 視点を分けて話し合う

話し合いの際、多くの人は、『賛成』か『反対』か、二つの立場で争うことが多いです。
「これが、無駄な対立や喧嘩の原因になる」のだと沖本さんは言います。

沖本さんいわく、「話し合いをするときは、賛成か反対かの狭い視野考えるのではなく、“視点を分けて話し合う”ことが必要」とのこと。

具体的には、次のように進めていきます。


・お互いがアイデアを複数出す

・各アイデアの“メリット”を出す

・各アイデアの“デメリット”を出す

・各アイデアのデメリットに対する“対策”を考える


お互いがアイデアを出し合い、アイデアが出尽くした後は、各アイデアのメリットとデメリットを2人で一緒に出していきます。

自分の出したアイデアに対しても、デメリットを出していきます。
そしてその後は、デメリットの対策もそれぞれ2人で一緒に考えます。

このような進め方なら、対立することなく、2人でも多種多様な意見を出すことができます。

「なるほど、こういう考え方もあるんだ!気付かなかった」と、相手の考えを、お互い尊重しあい素直に受け入れることができます。
また、“対策”も一緒に考えるので、後で慌てたり揉めたりすることも少なくなります。

3. 決定事項は、点数をつけて決める

アイデアを出し、各アイデアのメリットやデメリットを出した後は、決定事項をまとめなければいけません。

決定事項をまとめる際は、『点数制』にすると、揉める事なくスムーズにまとまると、沖本さんは指南してくれています。

出たアイデアのメリット、デメリット、そして策を見比べながら吟味し、お互い決めた範囲内でそれぞれに点数をつけていきます。

アイデアが5つ出たなら、一番良いと思うアイデアに10点、二番目に良いと思うアイデアに7点、三番目に良いと思うアイデアに5点、四番目に良いと思うアイデアに3点、五番目に良いと思うアイデアに1点…という具合です。

そうして点数を集計し、一番点数が高かったアイデアが決定事項です。このようにすると不公平感なく、スムーズに話し合いがまとまります。

この方法だと、子どもにもメリットが!

このように紙に書きながら、点数をつけながらやっていると、そばで見ている子どもはきっと「パパとママ、楽しそうなことをしてるな〜」と思いますよね。

「子どもには夫婦の話し合いは聞かれたくない…」という方も多いかもしれませんが、このような話し合いなら、いくらでも聞かせてあげられると思いませんか?

また、親が話し合いをする際、このようなやり方で行っていると、子どもは自然に対立しない話し合いの技術を身に付けることができます。多面的に考える思考力も身に付きます。

ちなみに、紙に書いた話し合いのメモは、残しておくといいと沖本さんは言います。
家族の思い出のひとつになるからです。いわば“家族の歴史”ですね。

また、万が一、決まったことを夫がやらなかったりしたとき、「そういえばあのときの話し合いで、あなたこう言ってたわよね…」と言うこともできますね。

今回沖本さんが教えてくれた話し合いの技術は、夫婦の話し合いだけではなく、子どもが大きくなって進路など家族で話し合う必要が出てきたとき、町内会の会議、PTAの話し合いなど、あらゆる場面で使うことができます。

このような“対立しない”円満な話し合いができる場が増えれば、対人関係のストレスってきっと大きく軽減されるし、人間関係も良くなっていくのではないでしょうか。

ぜひ活かしていきたいですね。

取材協力:沖本るり子(株式会社CHEERFUL 代表)

『相手が”期待以上”に動いてくれる!リーダーのコミュニケーションの教科書』(同文舘出版/2014)、『出るのが楽しくなる 会議の鉄則』(マガジンハウス/2012)『リーダーは会議で姿を消せ!』(ぱる出版/2011)、など著書多数。
「だらだら、イライラ、まとまらない」対立会議を2500時間体験したことを活かし、プレゼン、リーダー、コミュニケーション力などを向上させる「5分会議で人財育成」を開発。企業研修や講演活動、個人向けセミナーを行っている人財育成・組織活性化のコンサルタント。