中国が着々と宇宙大国の道への歩みを進めています。同国は17日、有人宇宙船「神舟十一号」を搭載したロケット「長征二号Fロケット」の打上げに成功しました。同宇宙船に搭乗した2人の宇宙飛行士は、今後宇宙実験室にて30日間の有人ミッションを行う予定です。
 
長征二号Fロケットは酒泉衛星発射センターから、2016年10月17日の8時30分に予定通りに打上げられました。宇宙船は上段ステージから分離し軌道上に無事投入され、約10分後にはソーラーパネルの展開にも成功しています。神舟十一号に搭乗したのはベテランの景海鵬宇宙飛行士と、陳冬宇宙飛行士。今後、2人をのせた宇宙船は2日後に宇宙実験室「天宮二号」とドッキングし、宇宙飛行士も実験室へと移動します。
 
これにあわせて、中国にて有人宇宙開発を指揮する張又侠氏は「ロケットは予定通りに打上げられ、宇宙船も予定されていた軌道に投入されました。有人宇宙船となる神舟十一号の打上げは完全に成功したといっていいでしょう」と声明を発表。今後は10月18日に予定されている宇宙実験室とのドッキングを待つことになります。
 
なお、中国による軌道上での宇宙飛行士の滞在ミッションは今回が初めてではありません。2012年と2013年にはターゲット試験機「天宮一号」と神舟九号、神舟十号によりアメリカ、ロシアに続く3番目の有人宇宙船のドッキングを成功させています。さらに、同国は2018年には宇宙ステーション「天宮」の建造を開始する予定です。現在複数国によって運用されている国際宇宙ステーション(ISS)は2024年までの運用しか決定されておらず、今後中国が宇宙開発において国際的に大きな役割を担うことになるかもしれません。
 
なお、30日間の滞在ミッションにおいて2人の宇宙飛行士はさまざまな医学的、科学的な実験を行う予定です。さらに両氏は中国国営メディアの新華社にて「臨時記者を担当」する、なんてちょっとおもしろそうなミッションもあります。それにしても独自の有人宇宙ロケット打ち上げをいまだ行っていない日本からすれば、なんとも羨ましい話です。
 
Image Credit: Space News
■China launches Shenzhou-11 crewed spacecraft
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