風呂のお湯には汚れの元になる見えない雑菌が潜んでいる

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家の掃除をする時、汚れや雑菌がたまりやすい水回りを特に意識して綺麗にする人は多い。しかし、目に見えない部分は見落としやすく、自分では全体的にしっかり掃除したつもりでも、ところどころ「かくれ汚れ」がたまっていることがある。

NPO法人日本ハウスクリーニング協会(東京都新宿区)は、30代から50代の主婦450人を対象に、「大掃除や普通の掃除についての実態と意識」と、協会の会員をはじめとする掃除のプロ87人に「主婦が掃除を見逃しがちな場所」についてのインターネット調査を行った。結果、見逃しやすい3大隠れ汚れポイントは「風呂の追いだき配管」、「浴室の換気扇」、「トイレの換気扇」であることが分かった。

「風呂の追いだき配管」は見逃しやすく、雑菌だらけ

調査は2016年9月9日〜14日にかけて行われた。まず掃除のプロに「主婦の掃除の見逃しスポット」を聞くと、浴室の換気扇(77%)、風呂の追いだき配管(70.1%)、トイレの換気扇(67.8%)といった場所を挙げる割合が高かった。

実際、主婦に「掃除をする(普段から掃除する、または大掃除をする)場所」を聞くと、浴室の換気扇を挙げた人が44.2%、トイレの換気扇が36.9%、風呂の追いだき配管が22.9%となり、トイレ、部屋の床、窓・網戸といった目に見える部分に比べて掃除している人の割合がぐっと低かった。プロが指摘する「見逃されがちな場所」と主婦が回答した「掃除している場所」を引き算してポイントに換算したところ、かくれ汚れのトップ3は

風呂の追いだき配管(47.2ポイント)

浴室の換気扇   (32.8ポイント)

トイレの換気扇  (30.9ポイント)

であることが分かった。

一番見落とされがちな風呂の追いだき配管について、これを掃除しないと答えた365人に理由を聞くと「掃除するのが面倒だから(32.3%)」、「掃除の仕方が分からないから(23.3%)」といった答えが出た。

風呂の追いだき配管が放置されがちな現状に、専門家は警鐘を鳴らしている。衛生微生物研究センターの李憲俊(リ・ノリトシ)所長によると、風呂の追いだき機能は風呂のお湯を循環させて温める仕組みなので、配管にはお湯の中の汚れや菌も一緒に入り込むことになる。配管内は掃除をしにくいため雑菌が特に残りやすく、入浴翌日の給湯口から最初に出たお湯には1ミリリットルあたり1万個の雑菌が検出されたというデータもあるという。

同協会の指導員、佐藤嘉浩さんによると、風呂の追いだき配管掃除は汚れのつきやすい循環金具やフィルターを日常的にブラシなどで清掃するだけで効果があるという。また追いだき配管専用の洗浄剤を使うのも効果的で、定期的な利用を進めている。浴室やトイレの換気扇は、定期的にカバー、フィルターを外して水洗いする習慣をつけると汚れにくくなる。

年末の大掃除などで、目に見えない「かくれ汚れ」スポットを探すよう意識するとより清掃効果があがりそうだ。