日本を訪れた中国人が驚くことの1つに「日本の街中では車のクラクションを耳にしない」ということが挙げられる。逆に、日本人が中国を訪れると、クラクションの音を耳にする頻度が多すぎて驚くことになる。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れた中国人が驚くことの1つに「日本の街中では車のクラクションを耳にしない」ということが挙げられる。逆に、日本人が中国を訪れると、クラクションの音を耳にする頻度が多すぎて驚くことになる。

 中国では渋滞が発生していて、クラクションを鳴らしても無駄な場面でも「不満解消」のためと言わんばかりにクラクションを鳴らすドライバーが多いが、そもそも中国では歩行者もドライバーもまともに交通ルールを守らない人が多い。路上では無理な割り込みや強引に車線変更する車をよく見かける。

 そのため、日本を訪れた中国人たちは「日本の秩序ある交通状況」に驚くことになるわけだが、中国メディアの今日頭条は14日、日本の交差点で撮影された動画とともに「日本人は交差点を渡る時もルールを守る」と驚きを以って伝える記事を掲載した。

 動画に映っているのは、日本のどこにでもあるような片側2車線の交差点だ。日本人たちが横断歩道で信号が青に変わるのを待ち、青信号に変わってから一斉に歩き出す様子が映っている。日本人からすれば、何ら特別な光景ではなく、ごく日常の光景と言える。

 だが、同動画人で「日本人は交差点を渡る時もルールを守る」とわざわざ主張しているのは、斜め向かいの道に行こうとした日本人が横断歩道を2回渡っており、「交差点を斜めに横断する人が誰もいなかった」という点が中国国内と大きな違いだったためだろう。

 交差点を一度渡っても、さらに向かい側に行くためにはもう1度信号が青に変わるのを待つ必要があるが、「日本人は誰もがルールを守り、信号無視で横断する人がいなかった」ことに、中国人としては大きな驚きを感じたということだ。このような小さなことでも中国人からすれば大きな驚きにつながるということは、逆に言えば中国ではそれだけ信号無視が多く、交通ルールが守られていないということだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)