長野市にある無宗派の寺、善光寺。

昨年には7年に一度の「御開帳」が行われた事もあって話題になり、その名を耳にした人も多いのではないでしょうか?

善光寺には年間を通じて多くの人が参拝に訪れますが、周辺では参拝の他にも様々な見どころがあります。

まず紹介したいのが、善光寺へ続く参道にある仲見世通り商店街です。

この場所にはかつて善光寺如来堂が置かれていましたが、人家に近くしばしば火災の被害に遭ったため、元禄7年に如来堂は境内の北側に移されました。

そしてその跡には広い空き地が残り、そこへ商人たちが集まって商売を始めたのが商店街の始まりであると伝えられています。

当時は七味唐辛子で有名な八幡屋磯五郎が店を出していたほか、熊の油等と売る店や見世物小屋がありました。

今日の仲見世通りは、お土産やお菓子、仏具、民芸品や雑貨類を販売する店をはじめ、食事処やカフェ、民宿が並ぶ賑やかな通りになっています。お土産物を物色したり、長野県ならではの味噌やりんご、そばを使ったソフトクリームやおやきといったご当地グルメを食べ歩きするのも楽しいですよ。

この様に賑やかな商店街ですが、店舗が軒を連ねる所の裏側の道や商店街を下った所には39の宿坊があります。1つひとつが住職のいる独立した寺になっており、全国からの参拝者を迎えるほか、善光寺如来に奉仕・守護する役割を果たしているのです。

商店街の裏通りでは、表の賑やかさとは打って変わって、静まり返った通りに宿坊は並んでいます。

長い伝統を守り、今に伝えている各宿坊では、それぞれ工夫を凝らした精進料理を頂いたり宿泊をする事ができます。精進料理と言っても単に質素なだけではなく、見た目や味にこだわり食べた人が満足できるように考えられた料理です。また、食事だけの場合でも事前に予約が必要になります。

その他にも宿坊では供養や祈祷の世話、善行寺での朝の法要の案内もしてもらえます。珍しい所では、万華鏡やブレスレット作りを通して曼荼羅(まんだら)や極楽のイメージを体験できる白蓮坊(びゃくれんぼう)があります。この宿坊は仲見世通りから参道を下った、宿坊が集中しているエリアにあります。

白蓮坊の目印となるのが、入り口前の参道に安置されている「むじな地蔵」です。奈良県のマスコットキャラクターを手掛けた薮内佐斗司(やぶうちさとし)氏作の地蔵とむじな(=アナグマ)の像は、その可愛らしさから多くの人に撫でられるため頭の部分がピカピカになっています。

参拝の他にも様々な楽しみ方がある善光寺の周辺。地元でしか味わえないグルメや宿坊で過ごす貴重なひとときなど、あなたの旅を2倍にも3倍にも楽しくしてくれる要素が沢山ある場所です。

善光寺を訪れたなら、その周辺もぜひ散策してみてはいかがでしょうか?

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