北朝鮮に面している中国吉林省延辺朝鮮族自治州の琿春市で10日、国際バスターミナルの起工式が行われた。完成後は、北朝鮮の羅先(ラソン)へ向かう路線もここから発着するようになる。

延辺テレビによると、新しく建設される琿春国際総合バスターミナルは、バスと鉄道の一体化を図るため、高速鉄道琿春駅の東隣に建てられる。3万4300平方メートルの敷地に、3階建てのターミナルと駐車場が建設され、予算は1億4482万元(約22億4000万円)、完成は来年の予定だ。

このターミナルには、延辺州内の各地に向かう近距離路線から吉林省、黒竜江省、遼寧省各地を結ぶ長距離路線、ならびにロシアと北朝鮮を結ぶ国際路線が集約される。

人口22万人の琿春市は、中国の東の辺境にある小都市だが、日本海までわずか15キロのところに位置。北朝鮮の羅先市、慶興(キョンフン)郡、慶源(キョンウォン)郡、ならびにロシアの沿海州に面しており、環日本海物流網の中心都市として期待されている。

北朝鮮に対しては国際社会による厳しい経済制裁が実行されているが、中国は北朝鮮に面したこの地域に対して大々的な投資を行っている。

中国は2010年9月、延吉、長春を経て内モンゴル自治区のウランホトを結ぶ琿烏高速道路を開通させ、昨年9月、長春と琿春を結ぶ高速鉄道を開通させるなど、交通インフラの整備に注力している。


現在の琿春国際バスターミナル(画像:デイリーNKジャパン)