By Pascal

日本でも度々話題にあがる食品偽装は、アメリカでは10億ドル(約1000億円)規模の産業に発達しています。牛肉のボロネーゼに馬肉を混ぜたり、パルメザンチーズにパルプ材を混ぜたりと、あの手この手で食品偽装を行うねつ造者に対し、北アイルランドのクイーンズ大学ベルファストの研究者グループは自身を「食品探偵」と呼び、日夜食品偽装と戦っています。

These Detectives Fight Food Fraud - YouTube

イケアのミートボールに馬肉が混入していたことが話題となったように、日本を含む世界中の至る所で食品偽装が問題になっています。



「人々が食べている冷凍食品の50%で、牛肉の代わりに馬肉が使用されている」と語るのは、クイーンズ大学ベルファストで食品安全に関する研究を行っているクリス・エリオット教授。



何を隠そう、馬肉を用いた食品偽装のスキャンダルを暴いたのはエリオット教授率いる研究チームです。



市販されている食品は、ラベルを見れば生産地・原材料・消費期限・賞味期限などの情報がわかります。「食品偽装」というのはこのラベルの情報を偽装することを指しており、エリオット教授とその研究チームはラベルに記された情報が本当に正しいものかどうかを調べているわけです。



「我々は自分たちのことを『食品探偵』だと思っているよ」と語るエリオット教授。



実際にどれくらい食品偽装が行われているのかというと、アメリカで販売されているオレガノの25%は食品偽装の一種だそうです。



また、パルメザンチーズのいくつかはパルプ材が混入されているとのこと。



そして、詳細は明かされていませんがココナッツでも恐るべき食品偽装が行われている模様。



食品偽装が行われているかどうかは、エリオット教授たちの研究所で導き出されます。



「研究所は『スタートレック』と呼ばれているんだ。なぜなら、我々は常に最新機器に囲まれながらシークレットミッションに取り組んでいるからです」と、エリオット教授。



そんな研究所の中でも特にお気に入りの設備があるかどうか尋ねられたエリオット教授は、「RAMES」と呼ばれる装置を挙げました。



RAMESは食品の分子構造マップを作成するものだそうで、これを使えば食品に関する情報が偽装されたものかそうでないかが分かるそうです。



エリオット教授は「ベルファストにある我々の研究所は食品偽装検知においては最上級の評価を得ている。我々が行っているのは、世界の食糧供給システムの安全性を守るための見回りのようなことだ。とても重要な仕事で、もしチャンスがあっても私が他のキャリアを選ぶようなことはないだろう」と、自身の仕事に誇りを持って取り組んでいることを明かしています。