作成された楽曲の譜面(大阪大学産業科学研究所の発表資料より)

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「この曲を聞くと元気がでる」「悲しくなる」というメロディーは誰にでもあるが、人工知能を使い、特定の感情を引き起こす音楽を自動的に作るシステムが開発された。

大阪大学産業科学研究所と東京都市大学の共同研究グループが制作。2016年10月1日に奈良市内のイベント会場で、作った曲が披露された。

ミュージシャンとの共同作業で「応援」ソング作曲

大阪大学産業科学研究所の同年9月29日付発表資料によると、このシステムは、たとえば、多くの人が「聞くと元気が出る」と思う曲を入力すると、共通する特徴や聴衆の反応を学習、得られたデータから自分で「元気が出る」曲を作るというもの。

研究グループは、大阪や奈良を中心に活動するデュオのミュージシャン「ワライナキ」の協力を得て、人気曲の中から特に気持ちを高揚させる3曲を選び、システムに入力。ライブでの観客の反応も加え、「感謝」や「応援」したくなる曲を完成させた。曲は、共同募金の応援ソングとして、10月1日に近鉄奈良駅前で行なわれた奈良県共同募金会の70周年記念イベントで披露された。

資料の中で研究グループは、「人工知能と人間の共同作業という新たな作曲方法がアーティストの作曲活動に取り入れられると、音楽界に新風を吹き込むことが期待されます」とコメントしている。