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日立アプライアンスは11月19日、ロボットクリーナー「minimaru(ミニマル)」RV-DX1を発売する。同社がロボットクリーナーを発売するのは初となる。価格はオープンで、市場想定価格は税別10万円前後。

○幅250mmの"小ささ"が武器

「minimaru」の特徴は、"ボディーの小ささ"。径250mm×高さ92mmの円形のボディーで、内部パーツを効率的に配置する「高密度実装技術」による小型化を実現した。

同社がテーブルセットのイス脚の間隔を調べたところ(n=381)、本体幅を30cm以下にすることで、入り込める確率が90%以上になることが判明。また、脚付き家具の脚の高さの調査結果(n=174)においても、高さ10cm以下にすることで約8割をカバーできることが分かったという。消費者が購入時や購入後に気にしている点としても「イスの脚周りなどの狭い場所の掃除」は上位となっており、先行して販売されている他社製品とは主にこの点で差別化を図る。

また、本体サイズを小さくすることで、部屋の隅での掃除能力も高い水準となっている。直径が小さいので隅に寄りやすく、側面と前面のセンサーで壁を認識して首振り動作を行うことで、サイドブラシでより確実にホコリを除去することが可能だ。

○素早い動きとAIで通過回数を増やす

一方、ボディーを小さくすることで、1回の通過で掃除できる幅も小さくなってしまうため、時間あたりの通過回数を増やすために走行性とAIにも気が配られている。小型・軽量(2.3kg)のため回転慣性を小さく抑えられるほか、壁との距離変化をセンサーで瞬時にとらえることで減速せずに壁との距離を制御可能。搭載した「minimaru AI」は毎秒250回のセンシング(センサーによる計測・判別)を行い、部屋全体を素早く丁寧に掃除する行動パターンを選択するという。

前述した部屋の隅での首振り動作のほか、家具と家具の隙間では"家具の角"を認識して家具から離れないように回転して進入し、テーブルやイスの脚周りでは、脚を認識してその周りを一周する動作を行う。また、ゴミのたまりやすい隅や壁際から掃除を開始するなど、部屋全体を効率的に掃除するために行動する。

○新開発モーターと2つのブラシで集じん

集じん機能の要となるモーターには、新開発の"小型ハイパワーファンモーターR"を使用。吸い込み口には、床面の溝などからゴミをかき出す「回転ブラシ」と、カーペットに付着した綿ぼこりをかきとる「かきとりブラシ」の2つを搭載した。

この2つのブラシを連動させることで、「かきとりブラシ」がかきとったホコリを「回転ブラシ」が取り除いて吸い込む、といった集じん方式を実現した。また、床質を感知して吸引力を自動で調整する「床質センシング」機能も搭載。吸引力の強さはモニターの色で表示する。

○ゴミ圧縮とブラシ自動掃除で手入れ簡単

手入れを簡単にする機能も搭載している。自動で充電台に戻った際、ダストケース内にたまったゴミに強い気流を吹き付け、ゴミを圧縮する「ごみプレス」機能を搭載。容量を圧縮できるほか、ダストケースからゴミを捨てる際にホコリが舞い上がりにくくなる利点もある。ケースは片手で取り外せるようになっており、まるごと水洗いが可能。また、外から見て容量がひと目で分かる透明ケースとなっている。

「ごみプレス」と同様に、充電台に戻ると自動で「回転ブラシ」をクリーニングする「ブラシ自動おそうじ」機能も搭載した。回転ブラシを逆回転させ、隣接している「かきとりブラシ」で回転ブラシに絡みついたゴミを除去する機能となる。

○重視するポイントを見極めて選ぼう

その他のスペックとしては、集じん容積が0.25L、リチウムイオン電池で充電回数が約1,100回、掃除時間が自動モードで最長約60分、稼働面積が最大約32畳となる。本体色はシャンパンゴールドとブラックの2色で展開。

ロボット掃除機は、アイロボットの「ルンバ」、シャープの「ココロボ」、東芝の「トルネオロボ」、パナソニックの「ルーロ」など各メーカーが特徴的な製品を展開している。例示した4製品の最上位モデルの中で比較すると、最も小さい「ココロボ」RX-V95Aが幅310mmと、「minimaru」のサイズの小ささが主なロボット掃除機の商品群の中で際立っていることがわかる。

コンパクトさと小回りで勝る同商品だが、掃除性能やランニングコストなど、その他の要素をどう見るかが消費者のポイントになりそうだ。

※記事中の情報・価格は2016年10月時点のもの

(諫山大樹)