糖質制限ダイエット、水素水…マニアの過大評価で歪められた健康法

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 今やダイエットには欠かせない概念となった糖質制限。ダイエッターの中には熱烈な信奉者も多いが昨今、糖質制限の第一人者といわれる桐山秀樹氏が心不全で死去し因果関係が疑われるなど、最も評価が揺れているともいえる。数十年単位で継続した実験データが存在しないため不安要素も多く、極端な糖質制限はリスクがあると話す医療関係者も多い。アンチエイジングライターのYu Suzuki氏も「糖質悪玉説」に疑問を呈する。

「まだ長寿大国だったころの沖縄は総カロリーの85%が炭水化物。太平洋の島に暮らすツキセンタ族は、総カロリーの約95%が炭水化物です。しかしいずれの部族も、糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞、肥満とは無縁だったというデータがあります。これで糖質ばかりをあしざまに言うのは無理があると思います」

 糖質制限と脂質制限、どちらの方法でも体脂肪の減少に大きな差はなかったという研究もあり、体質や食事の好みを踏まえて選ぶべきだという声もあるのだ。

 一時のブームから一転して、「効果がない」と悪評が立ち始めている水素水も、ある意味で健康オタクによって、過大評価されたことで憂き目にあっている。

 ’08年の日本アンチエイジング学会の会報誌には、水素水の実験データが記載されている。

 マウス実験では抗がん剤の副作用が軽減され、対人間の実験においても糖尿病が軽減されるなど、期待の持てる結果が出ているのだ。だが、市販の水素水にインチキがあまりに多いため、一緒くたにされてイカサマ扱いされているのだという。

「水素水は作った瞬間からどんどん水素が抜けていくので、その場で飲んでもらわないと効果がない。また、アルミニウムでないと水素を安定させておくことができないので、当然ペットボトルに詰めたものや錠剤を入れて作れると謳っているものなどはインチキですね」(水素水製造機械業者)

「活性水素」という物質も存在しないため、真贋を見分ける指標となりそうだ。

 水素水に限らず、真面目な研究でこれからの期待が持てたものが、強欲な健康食品業者によって過剰に喧伝され、消費されるのはあまりに惜しいといえよう。

【Yu Suziki氏】
編集者、ライター、NASM公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしで体を壊し、一念発起で13圓離瀬ぅ┘奪箸棒功してアンチエイジングに目覚める

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