眠りたいのに眠れないあなた。「ちょっとした」術を使うだけで眠れるようになります。

睡眠習慣を変えることで人生も変えた----、現在、睡眠コンサルタントとして活躍する友野なおさんの睡眠術講座が始まります。第1回は食事術、その朝食編です。

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食事をする時間と内容によっても眠りの質が変わってきます。夜遅い時間にお菓子を食べないのは常識ですが、そのほかにも、ぐっすり眠るための食事術がたくさん。まずは朝食から見直してみましょう。

朝食は起床1時間以内に食べる

今晩、ぐっすり眠れるかどうか。そのカギを握るのは朝食。というと驚きますか? 近年、食事時間と健康の相関関係についての研究が進み、快眠につながる食事時間もわかってきました。

 朝食は、起きてから1時間以内に食べましょう。夜、寝ている間にも体や脳は働き続けているので、朝にはガス欠状態になっています。起きてから1時間以内に食事することで、「腹時計」にスイッチが入り、体が覚醒するのです。人の体は朝、光を浴びることで目覚めますが、腹時計にスイッチを入れることも大切です。

一杯の水も忘れずに

朝起きたら水を一杯飲むことも忘れないでください。水分は、呼吸するだけでも消費されていきますが、寝ている間にコップ一杯分の汗をかくといわれています。朝、起きた時、体はカラカラに乾いている砂漠のような状態なのです。

一杯の水は、体の細胞がシャキッと目覚めさせます。朝は体がデトックスモードになっているので、老廃物を流し出すためにも朝の水分補給は必要です。体は自然な水分を欲しているので、朝の初めの一杯はコーヒーや紅茶でなく、ミネラルウォーターにしましょう。

 

タンパク質を食べて昼間は元気に、夜はぐっすり

朝食には必ずタンパク質を取り入れてください。玉子や納豆、お味噌汁。ごくふつうの日本の朝ごはんのメニューは理想的です。忙しい朝のこと、朝食をつくっている時間がない人は、バナナ、アボガド、豆乳など簡単なものでかまいません。とにかくタンパク質の入っているものを食べましょう。1時間以内に!

タンパク質のとれる朝ごはんを!

なぜなら、タンパク質に含まれる「トリプトファン」が快眠に必須の栄養素だからです。トリプトファンは、人間を活動的にしてくれるホルモン「セロトニン」を生成する材料です。このセロトニンが、快眠に欠かせない睡眠ホルモン「メラトニン」の材料になるのです。つまり朝、タンパク質を食べれば、トリプトファンが夜のメラトニンに変換されるという快眠サイクルが回るのです。

トリプトファンは食事からしか摂取できない必須アミノ酸です。朝食に限らず、食事でしっかりタンパク質を摂取する必要があります。

働く女性には「朝は菓子パン」という方が多くいます。甘い菓子パンは、たしかにおいしいのですが、朝食としてはNGです。タンパク質がほとんど含まれていない上、脂肪分が多いため消化に時間がかかり、脳の働きが悪くなってしまうからです。

朝食を菓子パンからタンパク質豊富な食材に変えるだけで、眠りの質が変わります。明日からぜひ試してみてください。



■賢人のまとめ
睡眠の質を上げるためにも、朝ごはんを抜くのは絶対にやめましょう。

■プロフィール

睡眠の賢人 友野なお

睡眠を改善したことにより体質改善に成功した経験から、睡眠を専門的に研究。
科学でわかるねむりの環境・空間ラボ主宰。著書に『やすみかたの教科書』(主婦の友社)など。