「チビート」(P.18〜P.19)

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「おにぎらず」や「スティックおにぎり」が流行り、それが火付け役になったのか、近頃「沼サン」や「萌え断」など、家で作れる具だくさんのサンドイッチが話題となっている。具だくさんのサンドは今に始まったことではないが、どちらかというと外で食べるもの、というイメージが強く、しかし外だと食べづらさが気になって注文できない、という声も多かった。

 だがこれを家で作れば、そんなことも気にしなくてよくなる。これも人気の理由の1つだろう。そしてそんな具だくさんおうちサンドとして新たに注目されているのが、『よくばりラテンサンド: 具がたっぷりでスパイシー 豪快にほおばる個性派サンドイッチ』(丸山久美/誠文堂新光社)のようなオシャレで豪華なサンドイッチ。

 ラテンサンドというだけあってスパイシーなサンドだそうで、見た目も色鮮やか。本書には約60種類のラテンサンドが掲載されているそうなので、早速実際に作ってみた。

1、「チビート」(P.18〜P.19)

ウルグアイの国民的サンドイッチ、「チビート」。


 バンズを横半分に切り、下の切り口にマヨネーズとマスタードを塗る。オーブンでしんなりするまで焼いたパプリカ、レタス、ベーコン、ゆで卵、塩コショウで焼いた牛肉、焼いて溶かしたチーズ、トマトを挟んで上のパンをのせ、竹串に刺したグリーンオリーブを飾れば完成。

 マスタードが効いたマヨネーズと塩コショウ、牛肉とベーコンの旨み、瑞々しい野菜、卵やチーズなど、全ての食材が邪魔することなくそれぞれを補っていて絶品。外では食べにくいことこの上ないサンドだが、家で作れば安心して食べられる。

2、「溺れたトルタ」(P.44〜P.45)

まずは、挟む具材を作っていく。

「豆のペースト」は、玉ねぎ、赤唐辛子、にんにくをみじん切りにしてオリーブオイルで炒め、茹でた赤いんげん、茹で汁、クミンを加えて豆を潰しながら炒めて塩で味を調える。

「カルニタス」は、鍋に豚肩ロース、玉ねぎ、にんにく、ローリエ、かぶるくらいの水を入れ、蓋をして弱火で水分が少なくなるまで煮込む。肉以外を取り出して水分がなくなるまで煮詰め、オレンジ果汁、オレガノ、塩コショウを加えてさらに煮詰めて、肉をほぐす。

「サルサ・ロハ」は、ヘタを取り除いた唐辛子、トマト、にんにくを焼き、フードプロセッサーに入れて撹拌する。

 上記の3つに加え、トマトソースを作る。トマト、にんにく、玉ねぎ、クローブ、オレガノ、クミンパウダー、塩コショウを煮込み、フードプロセッサーで撹拌すれば完成。

 具材ができたら、早速詰めていく。パンを横半分に切り、パン、豆のペースト、カルニタス、サルサ・ロハ、パンの順にのせて器に移し、トマトソースを全体にかければ出来上がり。

 しっとり柔らかい肉の旨みとねっとりとした豆のペースト、ピリ辛のトマトソースは相性抜群。少し手間はかかるが、具材はどれも他の料理に活用できそうなものばかり。少し多めに作っておくと便利そうだ。

3、「アレパ」(P.88〜P.89)

サンドや具材のほかに、バンズの作り方も掲載されている。今回はその中から、「アレパ」に挑戦してみた。


 沸騰直前まで加熱した牛乳にバターを溶かし、ボウルに入れたコーンミールと塩に少しずつ加えて混ぜる。まとまるくらいしっかりこねたら、成形し、オリーブオイルを引いたフライパンで弱火で蓋をして、両面10分ずつ焼けば完成。

 具材は、マスタードとマヨネーズ、カルニタスや紫玉ねぎなどを活用してみた。表面はカリッとザクッと、中はしっとりとしているアレパは、とうもろこしの甘みが活きていてとても美味。朝食にも使えそうな程よい食べ応えと食べやすさがあった。

 どのサンドイッチも、野菜や肉がふんだんに使われていて、栄養のバランスも良さそうなものばかり。見た目も豪華に見えるので、イベント事や人を招いた時にも活用できそう。

 この『よくばりラテンサンド: 具がたっぷりでスパイシー 豪快にほおばる個性派サンドイッチ』には、他にもステーキを丸ごと挟んだ「バシオパン」、辛党なら一度は食べてみたい「唐辛子パン風サンド」、魚を使った「さんまフライサンド」など、食欲をそそるレシピが満載。外で食べるのもいいが、たまには豪華なサンドを自作して、自宅ランチを堪能してみては?

文=月乃雫