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日本オラクルは10月12日、説明会を開催し、SPARCプラットフォームの事業戦略、新製品・サービスを発表した。今回、提供が開始されるのは、「SPARC S7」プロセッサをベースに構築されたエンジニアド・システム、サーバ、SPARCベースのクラウドサービス。

事業戦略については、執行役員 クラウド・システム事業統括の山本恭典氏が説明した。同氏はビジネスの現況として、2017年度の国内におけるハードウェア戦略として立ち上げた、SPARC/Solaris専門のチーム「Server営業本部」が非常に好調であることを明らかにした。

SPARC製品の販売戦略としては「ソフトウェア・イン・シリコンによるデータベースの高速化、シリコン・セキュアド・メモによるセキュリティ強化」「ISVパートナーとの連携」「国内SIパートナーとの協業強化」「SPARCハイブリッドクラウドの拡販」「国内数万台のインストールベースの拡販」が紹介された。

山本氏はこれらの戦略のうち、「シリコン・セキュアド・メモによるセキュリティ強化」が最も重要だと訴えた。「セキュリティはSPARCの得意分野であり、実際、顧客からもSPARCの堅牢なセキュリティが魅力だという声を聞いている。2015年に出荷したM7から、ハードウェアのエンジニアとソフトウェアのエンジニアが共同で開発を始めたことで、チップ上にセキュリティ機能を搭載することが可能になった」(同氏)

今回発表された製品とサービスは、SPARC S7を搭載した「SPARC S7-2サーバー」「SPARC S7-2Lサーバー」「Netra SPARC S7-2」「Oracle MiniCluster S7-2 Engineered System」「Oracle SPARC Cloud Service (SPARC Model 300)」。

価格は、「S7-2(1CPU)」が約132万円から、 「S7-2L(2CPU)」が約186万円から、「Netra SPARC S7-2(1CPU)」が約173万円から、「MiniCluster S7-2 Engineered System(4CPU)」が約1548万円から、「SPARC Model 300」が月額100ドル(300OCPU)、月額50ドル(1TB、最低契約期間1年)。

「S7-2」「S7-2l」のいずれもローエンドモデルだが、山本氏はSPRACを搭載したローエンドモデルを投入した理由について、「データセンターのフロントの認証やID管理に使われている廉価なサーバ群はセキュリティアタックにさらされている。そこで、セキュリティ対策として、ハードウェアベースでセキュリティを制御できるSPARCサーバが搭載するシリコン・セキュアド・メモリが最適。これにより、ソフトウェアのバグや脆弱性によるリスクを回避できる」と説明した。

製品とサービスの詳細については、クラウド・システム事業統括 製品戦略本部 シニア・ディレクターの近藤泰斗氏が行った。

SPARC S7は2015年に出荷されたSPARC M7の同等のコアを備える廉価版だが、近藤氏はS7の特徴について「S7は、この価格帯で内蔵の暗号化ユニットで15種類をサポートする。競合の製品は4種類程度の暗号化をサポートしている。また、ハードウェアで暗号化を行うので、パフォーマンスの劣化がない」と語った。

また、データベースとアプリケーションを搭載したエンジニアド・システムの新製品「MiniCluster S7-2 Engineered System」も現行モデルの「SuperCluster M7 Engineered System」に比べて、3分の1の価格となっている。なお、64コアを搭載し、中・大規模システムをターゲットとするSuperClusterに対し、32コアのMiniClusterは小・中規模システム向けの製品となる。

近藤氏は今回発表されたラインアップによって、「スモールサーバからハイパフォーマンスのアプリケーションサーバ、データベース+アプリケーションサーバ、クラウドシステムまで、暗号化などセキュリティにすぐれたSPARCプラットフォームを使うことが可能になった」と述べた。