図表1 健康で働くために効果があると思うこと

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 元気で働くために大切なことは何なのだろう? 日本能率協会が仕事と健康について全国のビジネスパーソン1000人に聞いたところ、最も多かったのは「職場の良好な人間関係」だった。また、残業時間が長い人ほど「残業を減らす」のが一番とするなど、長時間の残業も職場において健康を損なう要因になっているようだ。

 人間関係を挙げた人の比率は38.9%で、2位以下の「健康的な食事を選ぶ」(29.6%)、「趣味を充実させる」(29.6%)、「定期的に健康診断を受ける」(29.0%)を10ポイント以上引き離している。男女別でみると、人間関係を挙げた女性(43.9%)は男性(34.9%)よりも9ポイントも多かったのが興味深い。

 ただし、1日あたりの平均残業時間が3時間以上の人のトップは「残業を減らす」(31.3%)で、「人間関係」(25.0%)は4位だった。過労死が問題となる中、働き詰めの人は人間関係よりも肉体的な“疲れ”が不健康の源と考えているようだ。

 残業時間が長い人は健康のために残業を減らしたいと考えている様子だが、平均残業が2時間以上の人は4人に1人が「精神面で不調を感じる」と回答するなど、長い残業は健康面だけではなく精神面にも影響を及ぼしている。ちなみに、残業による私生活への影響を聞くと、「趣味の時間が減った」「睡眠不足」「食生活が乱れた」がトップスリー。趣味や食事は、健康に働くために効果があると思われているため、あらゆる角度から見て、長時間の残業は“健康の敵”になっているようだ。

 それでも、悲しいかな、残業をやめることは難しそうだ。半数近くの人が、日常業務が終らないために残業しているようだが、残業時間が3時間以上の人のうち約3割は「職場が残業する雰囲気だから」と回答。中には「残業手当が欲しい」という人も15%程度いるが、「本当は帰りたいけど、周りが・・・」と思っている人も少なくない。

 残業を減らすために、「必要のない業務をやめる」「残業をしない職場の雰囲気づくり」「特定の人に負荷がかからない仕事の割り振り」を職場に求めたいという人が多いが、残業時間3時間以上の人では、3人に1人が「職場の人員を増やすこと」を挙げている。

 あなたの職場はどうだろう?