By The NRMA

2021年までにハンドル・ペダルのない自動運転カーをリリースすると発表したフォードのように、自動運転カーの開発競争は活況にあり、近い将来、自動運転カーが一般に普及すると考えられています。そんな自動運転カーについてアメリカ人がどのようなイメージを持ち、好意的なのかそうでないのか、どの世代やどの層の人が自動運転カーを欲しているのかが、自動車仲介業のKelley Blue Book(KBB)による大規模調査で明らかになっています。

Kelley Blue Book | MediaRoom - Special Reports

http://mediaroom.kbb.com/future-autonomous-vehicle-driver-study

KBBは12歳から64歳の合計2264人のアメリカ人を対象に、「自動運転カーに対する考え方」を調査しました。



一口に「自動運転カー」と言っても、5段階あり、テスラのオートパイロットモードなどのドライバーを補助する機能はレベル3にあたります。現在さまざまな企業によって自動運転カーに関する研究・開発が進められていますが、ドライバーが何も操作しなくても運転できるものがレベル4、車内にドライバーがいなくても目的地まで運転可能なものがレベル5に分類されています。



自動運転カーが必要かどうかを尋ねる質問に、51%と過半数の人が「仮に他者に対して安全でないとしても、自分で自動車をフルコントロールしたい」と答えています。



とはいえ、63%の人が自動運転カーが一般的になると事故が減り安全になると考えており、60%の人が自動車が相互に情報を交換することが交通安全上大切だと考えているとおり、多くのアメリカ人は自動運転カーに対して寛容であることがわかります。



ただし、80%の人が「自分で運転する機能は必要だ」と答えるとおり、ドライビングに対する楽しみを得る権利は譲っていません。ちなみに自動運転カーが最も役に立つシチュエーションとして、「お酒を飲んだとき」や「お年寄りが旅行するとき」が挙げられています。



「自分が生きている間に自動運転カーが普及するか?」という質問に対しては、年齢が下がるに従って肯定的な意見になっています。51歳から64歳までのベビーブーマー世代のうち76%の人が「普及しない」と答えているのに対して、12歳から15歳の世代では3人に1人しか「普及しない」と答えていないのは対照的です。



とはいえ、「自動運転カーとは何か?」について正確に知っている人は少なく、10人中6人の人があまり自動運転カーについての知識を持ち合わせていないとのこと。



これは各レベルの自動運転機能への信頼度を示すグラフ。走行速度を保つクルーズコントロール機能などのレベル1やレーンキープ機能、レーンチェンジ機能などのレベル2の自動運転機能の方が、より高度な自動運転機能よりも安全だと信頼されていることもわかります。



日常生活における普段使いにとってレベル1、2の自動運転機能が要求されているのに対して、長距離を移動する旅行などの用途では、レベル3以降のより高度な自動運転機能を求める声が大きいようです。



高速道路走行・旅行・出張・通勤・通学などあらゆるシーンでレベル5への期待が小さいという結果に。ハンドル、アクセル、ブレーキさえないレベル5の自動運転カーへの信頼性はまだまだ高くないようです。



2016年5月時点における期待値は、車内にドライバーがいるのが前提で自動運転できるレベル4が最も高いという結果になっています。



KBBは、いざとなれば自分で操縦可能なレベル4の自動運転カーは、レベル3とレベル5のいいとこ取りであり支持を集めていると分析しています。



一般的に普及しつつあるレベル2の自動運転機能搭載自動車と同じくらい、レベル4の自動運転カーへの需要は大きいそうです。



現在の自動運転カーのレベル別普及具合は、大半がレベル1で、レベル2が12%にとどまるとのこと。レベル3でさえ統計上は「0%」に分類されるほどで、まだまだ普及には時間がかかりそうです。



しかし、レベル2以上の自動運転機能を持つ自動車を所有する人は、より高度な自動運転機能を求める傾向が強いことが判明。さらには自分で運転する「オプション機能」が絶対に必要だとは考えないという驚きの事実が明らかになっています。



2020年までにレベル5までのすべての自動運転カーが登場するという仮定の下では、59%の人が自動運転カーの購入やリースに関心を寄せるだろうと答えています。



12歳から15歳の「Gen Z」と呼ばれる世代は、どの世代よりも自動運転カーに対する知識が豊富で、70%を超える人がレベル5の自動運転カーを快適・安全だと感じている事が判明しています。



今回の調査では、Gen Zなどのより若い世代に対してアピールすることが自動運転カーの販売戦略上、重要であると言えるかもしれません。



さらに高級車を所有する人ほど自動運転カーに対して強い関心があることも判明。レベル5の自動運転カーへの認識率について、高級車を所有しない人がわずか39%なのに対して、高級車オーナーは60%の人が知識を備えていました。



高級車オーナーほど自動運転カーに対して快適性を感じ、安全だと考えていることも明らかになっています。



なお、高級車オーナーにとってはレベル4の自動運転カーとレベル5の自動運転カーではほぼ同じ期待値であることもわかっています。



タクシー配車サービスでは、過半数の人が人間のドライバーが運転するサービスを利用したいと考えているようです。



しかし、UberやLyftなどの自動車シェアサービスを実際に利用したことがある人に限れば、半数以上の人が自動運転カーによる配車サービスに肯定的である結果になっています。