原口元気(撮影:PICSPORT)

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僕は現時点で、ワールドカップ本大会への出場の可能性を50パーセントだと思っています。確かにまだ一敗しかしていませんし、アウェイのオーストラリア戦という難しい戦いには引き分けました。

ですが、これまでの戦いぶりを考えると楽観視できる要素は決して多くありません。これまでの4試合で、どんな相手に対しても「格上」として戦っていないのです。タイに対しても苦しんだことを忘れてはなりません。

前回のワールドカップに出場したメンバーは2つ歳を取りました。さらに主力の多くは出場機会の減少に苦しんでいます。また、期待されている若手選手、たとえば柴崎岳や宇佐美貴史が「呼ばざるを得ない選手」にまで成長したとは言えません。

ブラジルワールドカップから上積みがないのです。理想は、海外に出た選手はそれぞれのチームでレギュラーをつかみ、自信を持って試合に挑むということなのでしょうが、現状は大きく異なっています。だから、本大会に出られるかどうか、僕には半々に思えます。

ただし、オーストラリア戦で勝ち点を持って帰ってきたことには、一定の評価も与えなければいけないとも思います。特に前半は日本のペースとなり、先制点を奪うことが出来ました。後半は一転してオーストラリアに主導権を握られたのですが、そういう展開でも引き分けに持ち込んだことはポジティブに考えておくべきだと思うのです。

それでも個々人のパフォーマンスは低調だったことは間違いありません。その中で日本を救ってくれたのは原口元気でした。原口の仕掛け、カットイン、シュート、チャンスメイクは頼もしいプレーでした。原口がボールを持つと何かを起こしてくれます。そこが現在のチームのせめてもの救いだったと思います。

だから僕の試合の評価は「60点」。原口の躍動が見られたので、この点数にしておきます。