ダークツーリズムの筆頭であるチェルノブイリ。しかし、私たち日本人がこの場所を訪れるには、ややハードルが高い印象がある。

それならば、この『Chernobyl VR Project』はどうだろう?今では廃墟と化した街プリピャチなど、立ち入り制限区域をVRで巡ることが可能だ。

荒廃の様子を知り、残すための試み

人類史上最悪と言われる原子力発電所事故の発生から、今年でちょうど30年。それに合わせ、ポーランドのThe Farm 51が開発したコンテンツがこれ。VRと聞くと、自然とエンターテインメントを思い浮かべてしまうが、決してそうではない。この『Chernobyl VR Project』には、ドキュメンタリーの要素も含まれている。

一般観光客は立ち入り禁止となっているプリピャチの学校。普通では分からない荒廃の様子を窺い知ることができる。

The Farm 51のディレクター・Wojciech Pazdur氏は、このプロジェクトの意義についてこのようにコメント。テーマがあまりにもセンシティブなものだけに、途中で軌道修正をしたのだそう。

「はじめは、VRゲームとして制作するつもりでした。しかし、この問題はいまだ多くの人の心に大きな傷跡を残している。そのため、ゲームというエンターテインメントとしてだけではなく、重要な社会問題も理解できるものとして提供しようと考えたのです」

「Chernobyl VR Project」は、VRヘッドセットのHTC ViveやOculus Riftに対応。それぞれ、Steam、Oculus Homeで購入可能。価格は14.99ドル(約1,500円)。

それでは、実際のメイキングの様子を、ぜひ上の360°動画でチェックしてみてほしい。

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