【育児相談】もの覚えの悪い娘にイラッ!穏やかに勉強を教えるには?

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育児に悩みは尽きないもの。ママたちの悩みに、子どもの「発達心理」の研究をされている菅原ますみ先生(お茶の水女子大学教授)がアドバイスします。

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【ママからの相談内容】

「長女(小3)は幼い頃、言葉が出てくるのが遅く、病院の先生にも何度も相談したり、幼稚園に入るときもみんなについていけるのかとても心配しました。その後はちゃんと話すようになりましたが、いまでもちょっとボケっとしているというか、のほほんとしたところのある子です。

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現在とても気になっているのは勉強のことです。授業をちゃんと理解しようとしていないし、問題文もしっかり読もうとしません。家で私が勉強をみてあげているのですが、何度教えても理解してくれないので腹が立ってしまいます。最初は穏やかに教えようと思っても、ついどなったり、たたいてしまうことも……。どうすればいいでしょうか?」

(小3女の子のママ)
心が落ち着いていないと学習効果は上がりません
お子さんが幼い頃から、言葉の発達などに心を痛めてきたのですね。お子さんが勉強に興味をもてない姿もまた、心配で仕方がないのだと思います。

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けれど、たたいたりどなったりしながら勉強を教えるのは、やはりNGです。「暴力」という行為はしつけの場面であっても

許されることではありませんし、学習効果という意味でも、あまり意味がありません。学習効果がもっとも高いのは、学ぶ人の気持ちが落ち着いているときだからです。

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お子さんの学力を高めたい、勉強に興味をもってほしいと思うのであれば、「どなったりたたいたりはしない」と決意してください。そして、「勉強を少しでも好きになってもらうにはどうしたらいいか」という視点で、お子さんの学習の立て直しに取り組んでいきましょう。
どこにつまずいているの? まずは学校の先生に相談を
「授業をちゃんと理解しようとしていない」「問題文も読まない」などと書かれていますが、勉強において「やる気がでない」のは「わからない」からです。勉強が好きな子は、すいすい問題が解けるから好きなのです。「わからないのに好き」という子はほとんどいません。

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お母さんが最初にすべきことは、学校の先生に相談することです。先生は勉強のプロです。お子さんがどの教科のどのポイントでつまずいているのか、先生の考えを聞いてきましょう。わからない部分は、小3の範囲ではなく、小2か小1で習う部分かもしれません。お母さんにとってはつらいことかもしれませんが、冷静に確認することが重要です。

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それがわかったら、どうやって取り戻していくか、先生と相談してみてください。先生が補習のようなことをしてくださるかもしれませんが、おうちでお母さんがみてあげることも必要になるかもしれませんね。
「ママと勉強して楽しかった」と思わせて
その場合、最終的にお子さんが「ママといっしょに問題を解いたら、楽しかった」と思えるように進めることが大切です。そうでないと逆に勉強ぎらいにする可能性があります。

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ではどうすれば「楽しい」と思えるのか? それは、お子さんが短い時間で確実に解ける簡単な問題を一緒に解いてみることです。そして解けたら「よかったね!やったね!」で終わります。まちがえたものがあっても追及しすぎず、「よかったね」で終わり、少しずつ量を増やしたり難易度をあげていくのです。負担が大きすぎないように、最初は1つの教科だけに絞ることも大切です。

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「そんなことで勉強ができるようになるの?」と思うかもしれませんが、「楽しかった」と思えたら、また翌日も机に向かおうと思います。やっていることは小1のレベルであっても、少しずつ、でも確実にステップアップしていくはずです。そこにじっくりつきあえるのが家庭学習のよさだと思ってください。

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「楽しくなくなりそう」「これ以上はがまんできない」と感じたら、深追いせずに切り上げて、子どもがどこにつまづいているのか分析してみましょう。「足し算の繰り上げかたが理解できていない」など、子どものつまづきの原因がわかったら、克服方法について担任の先生に相談してみましょう。

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お子さんに合った塾や、家庭教師を探してプロにお願いするという方法もありますね。

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取材・文/神 素子

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